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東急子ども応援プログラム

助成対象活動

2024年度の助成対象活動をご紹介します

第4回目となる2024年度東急子ども応援プログラムは、64件のご応募をいただきました。学識経験者、NPO実務経験者、主催企業担当者からなる選考委員会で選考基準に照らして検討した結果、16件の活動に対して総額1,500万円の助成を決定しました。
学校でも家庭でもない地域の大人たちによる子どもたちの幸せを支える活動を、私たちは応援します。

2024年度助成対象活動

  • 土と水と草といきものとともにたくましく遊んで、親子で育ち合う

    NPO法人 青空保育ぺんぺんぐさ

    • 代表者名井上 香織
    • 助成額100万円

    団体概要

    自然体験や主体的な遊びを通して、自ら育つ力を尊重し、「実体験」を重んじつつ未来社会につながる力を育む乳幼児保育事業を行っています。「ひとりで子育てしないで」を合言葉に、保育士・スタッフと共に会員保護者が協力し、地域とも連携しながら安心して子育てできる「子どもをあたたかく見守るまちづくり」の実現を目指しています。(設立2012年)

    実施概要

    古き良き子育ての新しい形での再現を目指すとともに、未来社会を見据えた「生きる力」の育み方の提案として以下の活動を行います。

    • 日常型の幼児教育機関として、室内保育も織り交ぜた青空保育活動と週5保育の拡充
    • 外遊び体験会・育児相談会「あそぼう会」や講演会などの子育て支援事業
    • 小学生の放課後の居場所となる「放課後活動」、長期休み時に自然体験を提供する「里山あそびクラブ」などの野外活動事業

    選考委員からの推薦理由

    • 「里山あそびクラブ」や「放課後活動」など10年の活動歴を背景に、発展性を持たせながら、ぶれない理念で展開しているところ、育てられた人が育てる側に循環している様子が好印象でした。
    • プレーパーク活動と同様、乳幼児に向けた古くて新しい保育のあり方を発信してほしいと願います。
    • 自然豊かな場所で過ごす機会を提供することで、感受性、適応力豊かな育ちを促し、自ら育ちゆく力を引き出す。親にとっても希薄になりがちな人間関係を取り戻す場とする取り組み。環境意識の育成や生態系の理解にも寄与するものと思います。
  • Let’s play!! SCRAP#PARK

    一般社団法人 おおたクリエイティブタウンセンター

    • 代表者名野原 卓
    • 助成額99万円

    団体概要

    「大田クリエイティブタウン構想」をもとに、①従来の製造業によるものづくりに創造産業による高付加価値を加えた「モノづくり」、②これに基づく「まちづくり」の進展を実現すべく、公×民×学という多主体連携の実現のためのプラットフォームの構築、③それらをマネジメントする主体形成、に取り組んでいます。(設立2017年)

    実施概要

    幼児・低学年を中心とした子どもたちとその親を対象に、子どもたちの非認知能力の向上を目指すSCRAP活動に取り組みます。大田区の町工場から出る廃材を生かし、本格的な工具も使って試行錯誤しながら「つくる」ことを楽しむ経験を通して、考える・試す・別の方法を見つけるといった社会活動に必要な能力やマテリアル認知力、自身が住む地域を支える産業やSDGsなど環境保全への関心を育みます。

    選考委員からの推薦理由

    • 地域の特色を生かした異色の活動で、その成果が期待できる。面白いと思います。
    • 中小企業や町工場、製造事業所と連携した活動は新しい取り組みだと思いました。商工会や行政、大学など社会貢献的活動の実績のあるさまざまな組織のネットワークと、「まち」を強く意識した遊び場づくりに積極的に貢献していこうという取り組みに魅かれました。計4回の活動実施後にアンケート集計に加えて「振り返り」を行うことを明記してあったのも心強かったです。
    • 対象者や計画、目標や目的がとても明確でユニークな活動になると感じました。
  • デジタルツールを活用した、重症障がい児と地域の子ども達が共に子どもらしく過ごせる遊び場づくり

    NPO法人 Ohana kids

    • 代表者名友岡 宏江
    • 助成額55万円

    団体概要

    全ての子どもたちが「お誕生おめでとう」と心から祝福される社会を目指し、肢体不自由と知的障害が重複する重い障がいを持つ子どもや、医療的ケアが必要な子どものための通所施設を開設。未就学児対象の児童発達支援事業と、小学生〜高校生対象の放課後等デイサービス事業、障がいを持つ方のための相談支援事業も行っています。(設立2017年)

    実施概要

    重い障がいや医療的ケアが必要な子どもたちとその家族が抱える日常のバリアーを改善し、さまざまな課題に地域全体で取り組める「地域共生社会」の実現を目指して、以下の活動を行います。

    • 重度障がい児とそのきょうだい児や地域の子どもたちが、デジタルツールを活用して共に遊び、理解し合えるワークショップ
    • インターネットやSNS、映像記録などによるデジタルツール活用の実践例の周知活動

    選考委員からの推薦理由

    • 地域から孤立しやすい障がいのある子どもが「デジタルツール」を活用することで自由に交流を持てる機会を提供する素晴らしい取り組み。
    • 日常のバリアーを改善し、地域の子どもや住民と交流することで、「地域共生社会」の実現を目指してほしいです。
    • デジタルがバリアフリーに貢献する場面はどんどん多くなると期待されます。トライ&エラーの繰り返しかもしれませんが、より多くの実装とその発信に期待します。
  • 竹山プロジェクト

    NPO法人 KUSC

    • 代表者名佐藤 武
    • 助成額100万円

    団体概要

    高齢化が進む地域全体の活性化を目指し、小学生から高齢者までが利用できる多世代交流のコミュニティースペースを運営。調理師免許を持つシェフによる体に良いスパイスを使用した「スパイスカレー」を提供する神大カフェや、理学療法士監修の介護予防につながる体操教室の実施、子どもたちの学習支援や居場所づくりも行っています。(設立2005年)

    実施概要

    子どもたちの学習支援と居場所づくりのため、放課後や長期休暇などに、定期的に以下の活動を行います。

    • 放課後や夏休みにカフェの一部を無料開放し、大学生が個別指導する宿題応援
    • 横浜市立竹山小学校と連携した3年生対象の放課後の学習支援
    • 地域住民の休憩・団らんの場や、食育の場ともなるコミュニティーカフェ事業
    • 小学生の食事への興味や栄養の学びにつなげる食育プログラム

    選考委員からの推薦理由

    • 孤食や学校の授業についていけない子どもに宿題支援や学習支援を提供し、コミュニティーカフェの運営で子どもを含む多世代交流が生まれ、地域活性化に貢献するという面白い取り組み。
    • 神奈川大学サッカー部が運営することで、持続的な活動が可能となり、学生が地域課題に取り組むなどの社会性を身に付けることにもつながると期待します。
    • サッカー部が地元のことに携わる仕組みがユニークだと感じました。
  • ろう者×聴者 多様な子供たちのための防災プログラム実施

    公益財団法人 現代人形劇センター

    • 代表者名塚田 千恵美
    • 助成額100万円

    団体概要

    人形劇の創造活動の場にあまたの可能性を提起して貢献することを目的に、郷土的・民俗的人形劇の文化財の伝承・保存や、児童文化に影響を与える人形劇の研究と実践を目指しています。国内外の優れた人形劇の公演開催や国際交流、現代人形劇の活動への援助を行いつつ、センター機能も持ち、古典・現代や職業・非職業を問わず、全ての人形劇芸術家、実践者、研究者の地位向上のための活動も行っています。(設立1969年)

    実施概要

    聴者とは異なる被災リスクを抱えるろう学校の子どもたちが、災害時に起こりうる事態や正しい対処、必要な備えについて学び、防災意識を持てるよう、防災をテーマにした人形劇などの防災プログラムを実施します。また地域の全ての人々に向けたイベントを開催。障がい者や外国人などの被災リスクについて紹介し、近隣地域の人々への啓発と持続的なつながりづくりを行います。

    選考委員からの推薦理由

    • 災害時に情報入手のハンデがある子どもたちに防災意識を高める機会となるもので、着目点と人形劇というなじみやすい方法であることが素晴らしい。障がい者や外国人の被災リスクとサポートを考える機会を広げる活動も展開していくことが期待されます。
    • 非常に研ぎ澄まされており、必要かつ不可欠な地道な活動だと思いました。川崎市中原区にある歴史ある人形劇団ひとみ座やろう学校との強い連携によって、助成対象エリア内はもとより全国区で広めてもらいたいスキームです。
    • 今回支援する活動はろう学校の子どもたちに向けた理解活動ですが、さまざまな配慮の視点を持った防災減災対策が進むことが求められていると思います。
  • 地域で多様な子ども・家庭と若者がともに育ち合う場づくり

    NPO法人 CFFジャパン

    • 代表者名安部 光彦
    • 助成額99万円

    団体概要

    「未来の基盤である子どもと青少年と、共に育ち合いながら、その誰もが未来に希望を持てる社会を築くこと」をミッションに掲げ、フィリピン・マレーシア・ミャンマーでの子どもの支援・児童養護施設を運営し、日本から学生対象のボランティアプログラムを実施しています。ボランティアプログラムを通し、世界・社会の課題解決の担い手となる人材育成も行っています。(設立1996年)

    実施概要

    本活動は、昨年に引き続き、世田谷区烏山地域において、多様な子どもが集い、多様な若者が伴走支援することによって、子どもが個々に尊重され、自分(たち)自身で自分(たち)のことが決められる居場所をつくるものです。学習支援、イベント活動によって高校生・大学生のボランティアを育成する他、多様な背景を抱えた若者が担い手として社会参画する機会を創出します。また、他の地域の居場所づくりのロールモデルとなることも目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 地域における学習支援や居場所づくりなどの活動に加え、ボランティアの育成やコーディネートに向けてボランティア運営チームを確立させることで、支援の継続性を図っています。
    • サービスする/される関係ではなく、学生が小学生から刺激を得ることもあるなど水平的関係ができ、多様な子どもを多様な若者が支援する循環が生まれているところが素晴らしいです。
    • 全国区の学生の活動支援を行ってきた団体だけに、対象者も支援者も学生もしくは企業など若手の次世代の層の厚みが感じられます。学習支援や配慮の必要な家庭の来訪など福祉的な要素も濃くなってきたとあり、その支援の深みを探求されている様子が把握できました。
    • 配慮を要する子どもや見守りが必要な家庭への支援ニーズには違ったノウハウが必要とされそうですが、取り組みの進化を期待したいです。
  • こどもまんなか多文化教育プロジェクト

    NPO法人 Sharing Caring Culture

    • 代表者名三坂 慶子
    • 助成額100万円

    団体概要

    地域の外国出身者と共に運営し、主に在日歴の浅い子育て中の外国人主婦の社会参加を促しながら、外国人の子育て支援事業や多文化共生促進事業を行っています。外国人親子を中心に文化的な背景が異なる人たちが個性を発揮しながら、協働のもと地域づくりを進めています。(設立2014年)

    実施概要

    本活動は、昨年に引き続き、外国籍や外国につながる子どもたちが母語や母文化、ルーツに誇りを持てるよう、また日本語の能力や国籍に規定されず社会参加し、個々の能力を地域で発揮できるよう、以下の取り組みを行います。

    • 外国籍児童、外国につながる児童および日本人児童が、さまざまな国の文化について学ぶ多文化教育プログラムの実施
    • 子ども主体の活動に取り組む団体・施設の視察調査
    • 多文化理解に対する児童の態度や意識の変化を読み取るためのアンケートの実施や、活動報告書の作成

    選考委員からの推薦理由

    • 大変活発な活動を展開していて、頼もしい。多文化共生の未来の日本の社会を描く時にモデルとなる活動として、他地域に普及していくようなさらなる展開を期待します。
    • コミュニティー形成がないエリアでの外国人居住者の困りごとに特化して、一人ひとりの個性を尊重しつつ、母国語、母文化のルーツへの尊厳保障を目的にした活動です。子どもの主体性も視野に入れて、組織としてのミッション達成に向けた具体的なアクションプランが書かれていたと思います。
    • 組織の自立化も意識して、2年目ではまず、学童、青少年期向けのプログラム開発に注力するために他自治体から学び打ち立てていこうという計画が明確でした。
    • 多様な価値観を認め合い、外国人親子の社会参加を促進する取り組み。外国人が住みやすくなるような活動が進んでいることを心強く思います。
  • 誰でも参画可能!「多世代が集う、山崎団地冒険遊び場プロジェクト」

    学校法人 正和学園 幼保連携型認定こども園 正和幼稚園

    • 代表者名大崎 志保
    • 助成額100万円

    団体概要

    「こども」が中心・主体の保育を目指し、「いきいき」とした過ごし方ができるよう、保育・教育を実践しています。関連法律に従い学校教育および保育を行うことを目的に、幼保連携型認定こども園、⼩規模認可保育所、企業主導型保育事業、認可外保育施設の運営を行っています。(設立1969年)

    実施概要

    団地の空間を有効活用した子どもたちの第三の居場所「山崎団地冒険遊び場」を中心に、多様な世代が交わる活動拠点をつくります。子どもたちの安全面を見守る、地域住民・高校生・大学生ボランティアの増員や、施策に賛同・参画する施設や団体を募り、多文化共生社会に向けて、他者の考えも柔軟に取り入れながら工夫・対処することを感覚的に学ぶ機会の創出を目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 団地に「冒険遊び場」をつくり運営する活動をスタートした、そのスタートアップに助成することは大きな支援になると思いました。
    • 乳幼児から高齢者を含めた住民を対象とし、「冒険遊び場」や「多世代交流の場」を展開する活動で、高齢者や外国籍住民が多いという山崎団地の地域特性をきちんと分析し、そこでの課題に取り組むべくプログラムを展開していることが素晴らしいです。
    • ボランティアとして高校生や大学生も関わっている点も期待したいです。
  • 子どものための面会交流促進事業

    一般社団法人 びじっと・離婚と子ども問題支援センター

    • 代表者名古市 理奈
    • 助成額100万円

    団体概要

    「10年先の子どもの未来を見据え 今を支援する。」というビジョンのもと、離別家庭の子どもたちが10年後に自身の力で力強く生きていくための心を育む面会交流支援活動を実施しています。(設立2007年)

    面会交流とは,子どもと離れて暮らしている父母の一方が子どもと定期的,継続的に,会って話をしたり,一緒に遊んだり,電話や手紙などの方法で交流することをいいます 。(法務省)

    実施概要

    本活動は、昨年に引き続き、「面会交流が当たり前の社会」を目指し、離別家庭の子ども一人ひとりが面会交流を通じて自己肯定感を育めるよう、以下の取り組みを行います。

    • 神奈川面会交流総合窓口からの相談対応と当事者コミュニティー運営
    • 「面会交流ガイダンス」「卒業支援」プログラム開発と実施
    • 利用者アンケートの実施や、調査結果の分析を通して面会交流支援の意義を伝える広報活動

    選考委員からの推薦理由

    • 大変デリケートな問題へのケアで、意義ある取り組みであり、さまざまな家庭の事情に寄り添うことは並大抵のことではないと思います。2年目にあたり、利用者調査とそれをもとにプログラム開発に力点が置かれています。この分野のけん引者としても期待したいと思います。
    • 多様な家族のあり方が増え、かつ広がってくる中でこの仕組みは官民協働で進めていかなくてはならない直近の課題です。組織体制や1年目の活動実績全てにおいて綿密かつ確固とした内容と捉えられ、法的な問題と子どもの権利の問題という制度上の課題にも取り組む社会的意義のある活動です。
    • 「面会交流」により子どもの健全な自己肯定感を育むことが目的であり、該当する境遇が増える状況において、今後、ますます求められる活動だと思います。子どもを個として一人の人間として関わっていってほしいです。
  • 児童養護施設の子ども達の為の地域密着型就労支援

    NPO法人 フェアスタートサポート

    • 代表者名永岡 鉄平
    • 助成額100万円

    団体概要

    理念は「どんな環境で育っても、全ての若者達が自分らしい“はたらく”を実現できる社会へ」。貧困や虐待などの家庭環境を背景に持ち、社会的養護を受けている子どもたちが18歳前後で就職するまでに、公平なキャリア教育とチャンスを与えられるよう、キャリア教育や就職後のアフターフォローを行っています。(設立2010年)

    実施概要

    児童養護施設で暮らす子どもたちが退所後、仕事を通じた自己実現や人生のwell-being向上を実現できるよう、個別に就職相談、職業適性検査、会社見学、就労体験、インターンシップなどのキャリア教育支援を行います。地域企業の経営者や社員との交流を通じて、子どもたちの自己肯定感が高まり基本的信頼感が回復し、健全な職業観を養えるよう、大人たちのキャリア教育力の育成も行います。

    選考委員からの推薦理由

    • 児童養護施設で育つ子どもたちの就職やキャリア教育は、日本社会ではとても遅れている支援で、大変意義ある活動です。自立やキャリア教育は多様な担い手が必要であり、まだまだこの分野での民間の成長が期待されます。
    • きめ細かなサポートとノウハウが蓄積されている実績ある団体が、個別支援だけでなく、介在する施設や事業所などの組織支援を行いながら、施設職員の人材育成も加味されているところに期待したいです。
    • 国の施策により、児童養護施設に自立支援担当職員が配置されたことで本事業の成果が表れ、波及していくのではと着目しました。子どもたちの安全・安心な暮らしを支える基盤づくりとして、意義が大きいと感じました。
  • 家族をがんで亡くした子どもに対するグリーフサポートプログラム

    NPO法人 Hope Tree

    • 代表者名大沢 かおり
    • 助成額50万円

    団体概要

    がん患者とその家族が、より不安少なく過ごせることに寄与することを目指しています。がんになった親とその子どもが、より健康的に状況に対処できる能力を高められるような支援と、その支援に携わる医療者などに対する育成・指導を行い、併せてホームページや小冊子の制作、フォーラムの開催など、支援の重要性を広く普及啓発しています。(設立2008年)

    実施概要

    家族をがんで亡くした子どもたちを対象に、グリーフサポートプログラムを実施します。プログラムでは、同じような立場の子どもたちが集うことで“自分だけではない”と孤立感を軽減し、気持ちを表現したり、自分自身のグリーフに対処する方法を考える時間や機会の提供を目指します。同時に、配偶者を亡くした立場である保護者同士の語り合いの場も提供します。

    選考委員からの推薦理由

    • 親の罹患から死別するグリーフケアという側面は本プログラムへ申請される活動として、初めてのケースでした。医療関係者のチームによって、助成対象エリアにおいてアクセスできていない子どもへのサポート体制に助成することの必要性を感じました。
    • 本課題の解決を医療や当事者家庭だけに委ねるのでなく、可視化できることが第一の狙いだと思いますが、当事者同士の輪が広がっていくことにも期待したいです。
    • グリーフサポートプログラムを実施するとともに、保護者の語り合いの場も提供する活動。日本の死因1位であるがんをとりまく不安を軽減する意義ある活動だと思います。
  • こどもがつくるこどものまち「ミニヨコハマシティ」とこどものまちEXPO開催

    認定NPO法人 ミニシティ・プラス

    • 代表者名三輪(藤岡) 律江
    • 助成額100万円

    団体概要

    「まちはそこに暮らす人、かかわる人たちで創り上げていく」という理念から、人々が街について「知り」「思い」「かかわる」ために有効な事業を展開。未来を担う子どもたちが、自分らしさを生かせる生き方を自分の力で見つけられるよう促しつつ、大人も子どもも「まちづくり」を通して、楽しみながら学べることを目指しています。(設立2008年)

    実施概要

    子どもたちが地域のまちづくりに関心を持ち、多様な考え方を知り、自分が誰かの役に立つことの楽しさを知ることで、「自己肯定感」「有用感」「自主性」を育めるよう、以下の活動を行います。

    • 大人から指導や指図を受けず、自分たちの自由な発想で子どもたちがまちづくりをする「こどものまちミニヨコハマシティ」
    • 全国のこどものまちとの共催で行う「こどものまちEXPO」

    選考委員からの推薦理由

    • 19歳以下の子どもたち自身で「まちづくり」を体験するものであり、その経験を通して自分が暮らす地域に関心を持つことにもつながる有意義な活動。
    • ミニヨコハマでも子どもたちが成長している様子が見えますが、定常活動だけではなく「こどものまちEXPO」として全国の「こどものまち」をつなげようとしているところが新しいと感じました。
    • 日本でも200カ所を超えるほどの広がりを見せている「こどものまち」のサミットを開催することで、全国における横の広がりも期待できます。
  • 「こどもホスピス」~この瞬間を笑顔に!みんなで支えて叶えたい~

    認定NPO法人 横浜こどもホスピスプロジェクト

    • 代表者名田川 尚登
    • 助成額100万円

    団体概要

    LTC(生命にかかわる病気)の子どもやきょうだい・家族が、家庭的な環境の中で豊かな時間を過ごし、喜びも悲しみも共に分かち合い支え続けるコミュニティー型「こどもホスピス」の運営と広報啓発事業、小児緩和ケアの普及と人材育成事業を行っています。(設立2017年)

    実施概要

    本活動は、昨年に引き続き、LTCの子どもと家族が自宅や病院以外に過ごせる「第二のおうち」として、家族との時間を安心して過ごし、豊かな時間を提供する活動を行います。また、生き生きとした子どもたちの写真を通してこどもホスピスの日常を紹介する「うみそら写真展」を開催。会場とオンライン配信での講演会も実施します。

    選考委員からの推薦理由

    • LTCの子どもたちの「こどもホスピス」そのものもわが国では途上ゆえに、このような先駆的取り組みが他にも普及されることが期待されます。
    • こどもホスピスの先駆的な取り組みであり、LTCの子どもに家庭的で豊かな時間を提供するとともに、写真展を通じてその広報啓発活動に取り組む大切な活動だと感じました。
    • 環境や遊びのプログラムで病気の子どもたちは変わるという海外の事例もありますが、日本ではまだまだ病院に行くと余計に病気を意識してしまうような環境が多く、この活動の認知を社会に広げていくことは、地道であるが重要だと思います。
  • 横浜市立みなと総合高校「校内カフェ」運営事業

    公益財団法人 よこはまユース

    • 代表者名大向 哲夫
    • 助成額100万円

    団体概要

    全ての青少年が周囲の人々から見守られ、人のつながりの中で成長していくことができる社会の醸成を目指しています。多様な人々と交流し、さまざまな体験を通じて青少年自らが学び育つ機会の提供や、青少年に関わる人材の育成、地域・団体・企業などと連携協働した体験活動の運営などで、横浜の未来を担う青少年の成長に寄与しています。(設立2005年)

    実施概要

    高校生が生きる力や社会とつながる力を育み、孤立化を防いで潜在的な課題を早期発見し解決することを目指し、無料の校内カフェを運営します。地域の方や社会人・大学生と交流し多様な価値観に触れられるイベントやワークショップの開催、勉強しながら進路や学校生活のことを話せる場(おしゃべりできる自習室)づくり、手作りの軽食などの提供による生徒の心と体の健康づくりにも取り組みます。

    選考委員からの推薦理由

    • 「ユースワーク」そのものの理解がまだ浸透していない日本の状況に、このような取り組みを奨励する意味があると思います。

      家庭・学校・職場以外の場所での、若者の成長を支援する取り組み

    • 公立高校を活用し生徒にとっての身近な居場所をつくることから、相談支援やキャリア支援につなげていく仕組みづくりが期待できます。
    • 「子どもの支援」は学齢期までの子どもが対象となりがちですが、若者支援に力を入れていることや、高校を使うことのユニークさ、そして大学生や社会人との交流を通じて社会との接続も視野に入れている点が素晴らしいです。
  • 萌カフェ みんなのおうち

    NPO法人 レスパイトケア・サービス萌

    • 代表者名中畝 治子
    • 助成額97万円

    団体概要

    「ご家族のほっと一息をお手伝いします」をスローガンに、障がい児の在宅生活のQOL向上を願い、ボランティア活動を開始。治療や訓練といったケアだけでなく、子どもと家族が当たり前に安全で楽しい時間を過ごせるよう、またご家族のレスパイト時間の確保に配慮して、訪問看護や障害福祉サービス、相談支援、啓発活動などを行っています。(設立1995年)

    実施概要

    医療的ケアや障がいを持つ子どもとそのご家族が、安心できる環境で楽しいことを経験し、たくさんの人に出会える時間と空間を提供できる仕組みづくりに取り組みます。その関わりが、それぞれのご家族の「はじめの一歩」を踏み出すきっかけとなることを目指し、横浜市泉区の古民家を拠点に月1回程度オープンするカフェや、より多くの人と交流できるイベントを開催します。

    選考委員からの推薦理由

    • 2020年度(第1回)本プログラムの助成を受けた活動「萌カフェ」を積み重ねた中で感じたことを練り直し、強い思いをもって再度申請に至ったことに誠実さを感じます。
    • 医療的ケアやさまざまな障がいがある子どもやきょうだい児、ご家族がいろいろな人と出会い「子どもとして当たり前の楽しい経験」ができる活動を長く継続していきたいという主旨に共感できます。
  • 子どもリージョンフィルムディレクター養成講座@おおた

    NPO法人 ワップフィルム

    • 代表者名平松 優太
    • 助成額100万円

    団体概要

    映画を手段として活用し、地域振興や人材育成を行っています。映像作品の作成過程から生み出される協同作業を通じて、地域の活性化や地域ブランドを確立。その作品を世界に発信することで、まちづくりの推進に寄与しています。商店街内の空き家をリノベーションしたキネマフューチャーセンターも運営しています。(設立2011年)

    実施概要

    大田区に縁のある子どもや若者に向けて、「生きる力」の向上につながるプログラム「リージョンフィルムディレクター養成講座」を開催します。映像制作を通して、子どもたちが自ら考え、こうありたいと考える未来シナリオを自分の言葉で具現化することを応援します。また家、学校以外の第三の居場所として、近隣地域を知り、地域社会の一員であることを認識できる場となることを目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 子どもや若者自らが主役となる新しい形の映画ディレクター(リージョンフィルムディレクター)の養成は、子どもや若者の発信力を引き出し、自分たちの地域を再認識する機会ともなります。発想がユニークで活動も具体的だと思います。
    • 松竹の蒲田撮影所の歴史に見るように、映画に縁のある大田区で子どもフィルムというのは地域性を表すユニークな取り組みだと思います。
    • 学習支援、子ども食堂が多い中で、新しい要素を入れて展開していくことに魅力を感じる活動です。

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