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東急子ども応援プログラム

助成対象活動

2026年度の助成対象活動をご紹介します

第6回目となる2026年度東急子ども応援プログラムは、Aコース74件、Bコース41件、総数115件のご応募をいただきました。学識経験者、NPO実務経験者、主催企業担当者からなる選考委員会で選考基準に照らして検討した結果、Aコース18件(新規10件、継続8件)、Bコース9件、合計27件の活動に対して総額2,000万円の助成を決定しました。
学校でも家庭でもない地域の大人たちによる子どもたちの幸せを支える活動を、私たちは応援します。

2026年度助成対象活動

Aコース

  • 新規

    学食ランチでつながろう!

    あさがおプロジェクト

    • 代表者名鈴木 はな
    • 助成額70万円

    団体概要

    子どもの貧困対策の一環として、「朝から子どもたちと一番の笑顔を」をコンセプトに掲げた食応援プロジェクトを実施。日本大学文理学部を拠点に、応援者と子どもが直接つながる互助コミュニティーを形成しています。土曜日や大学の長期休暇中に、困窮家庭の小学生を大学構内に招き、学食を無料で提供し、大学生とランチを楽しむイベントを開催。ランチ後は季節の体験イベントなどを行い、保存食品も提供しています。(設立2021年)

    実施概要

    生活困難層に属する子どもたちへの食育と、体験格差の是正および将来の選択肢を増やす機会を提供することを目指し、大学や地域とのつながりをつくりながら、以下の活動を行います。

    • 子ども食堂や、大学生・地域ボランティアと楽しむ季節のイベントの開催
    • 困難を抱える子どもたちをつなぐ団体や、パラスポーツ団体との連携(ブラインドサッカー体験、ボッチャ体験、バルシューレ体験など)
    • 大学生が小学生に大学構内を案内し、大学生活を紹介する大学探検ツアーの実施

    選考委員からの推薦理由

    • 大学を拠点とし、アンケートデータなどの客観性に基づく活動であることから、その結果も学問的な成果として発表していただくことを期待しています。
    • 学食の無料参加を入り口としたランチ交流は、子どもたちがわくわくする取り組みです。季節の体験活動やパラスポーツも組み合わせ、年間の実施回数や参加者数を着実に増やしている点は、地域からの信頼と期待が高まっていることの表れと言えるでしょう。大学生との生き生きとした交流は、子どもたちの日常を明るくし、将来の目標形成にも良い影響を与えると考えられます。また、大学のプロジェクトとして進められており、データベース化や論文作成など専門的観点からの検証・分析にも価値があると感じます。
  • 新規

    病児・障がい児と家族が楽しむ“インクルーシブ映画上映会”

    認定NPO法人 AYA

    • 代表者名中川 悠樹
    • 助成額100万円

    団体概要

    「人々の心がつながり合い、可能性が広がる未来」を目指して。病気や障がいのある子どもたちとその家族へ、ワクワクする“ひととき”を届ける活動を行っています。特に、病気や障がいを理由にした「公教育外の体験格差」を解消し、誰もが安心してスポーツ・芸術・文化に参加できる社会を実現するため、医療従事者を帯同させるなどして、子どもと家族が安心して外出・参加できる環境づくりをサポートしています。(設立2022年)

    実施概要

    暗い館内や大音量に対する感覚過敏、痰(たん)吸引や点滴投与などの医療的ケアの必要性、周囲の視線に対する心理的負担などを理由に、映画鑑賞や音楽鑑賞といった “体験”を望みながらも、諦めざるを得なかった病気や障がいのある子どもとその家族が、安心して楽しめる企画やサポートを行います。

    • 館内の照明や音量を調整し、出入りも自由にするなどの配慮と、医療従事者が帯同したインクルーシブ映画上映会の開催
    • 参加者アンケートの実施により満足度による心理的変化、今後のニーズなどを把握し、今後の活動に反映
    • 上映会の様子を収めたPR動画制作と発信(支援者・協賛企業を獲得し、活動の継続を目指す)

    参加者の体験をきっかけに地域に包摂的な文化環境が根付くことを目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 病気や障がいのある子どもたちと家族が、さまざまな体験を享受できるように「インクルーシブ映画上映会」を実施し、その様子を動画にして発信することで地域や社会への変化を促すことを目的としている活動です。当事者とその家族への機会の提供に加え、今後は一般社会への発信や影響の及ぼし方についても新展開を期待します。
    • 病児・障がい児が地域で楽しむ機会の創出や、今後の広がりを期待します。
    • 映画鑑賞や音楽鑑賞といった“体験”を望みながら、外出や参加に制約を受けている病気や障がいのある子どもが多いという現実、東急線沿線地域には小児医療や福祉の拠点は充実している一方、安心して参加できる“体験”の場は不足しているという実態から、当団体の取り組みを支援したいと考えました。
  • 新規

    医療的ケア児の居場所づくり

    認定NPO法人 おれんじハウス

    • 代表者名中陳 亮太
    • 助成額99万円

    団体概要

    小規模保育園の運営を主として、障がい児や医療的ケア児を含めたインクルーシブ保育の展開、産前産後・育児支援などのヘルパー事業、こども食堂の開催など、多様な家庭や子どもの育ちに寄り添った、包括的な活動を行っています。また、グループ法人で運営している児童発達支援、放課後等デイサービスおよび訪問看護ステーションと連携し、家族と子どもが望む場所で、その人らしく過ごせる形を実現しています。(設立2013年)

    実施概要

    医療的ケアが必要な子どもは年々増加しているものの、地域の中で安心して過ごせる場や交流などができる機会は十分とはいえません。そのような子どもと家族の孤立や負担を減らし、多様な体験ができるよう、以下の活動を行います。

    • 医療的ケア児を含む障がい児や一般家庭も参加できる宿泊型キャンプ「インクルーシブ親子キャンプ」の実施
    • 保育・療育の相談ブースを併設した病院出張型こども食堂(キッチンカー)の開催
    • 入院付き添い家族に軽食や日用品が入ったパッケージの配布
    • 家族交流会の拡充(地域の医療的ケア児家庭、OB・OGなども含めたネットワークの拡大)
    • 社会全体にインクルーシブな価値観を広げることを目的とする写真展の開催

    選考委員からの推薦理由

    • 年々増加している医療的ケア児とその家族に対して、キャンプ・こども食堂・交流会などさまざまな活動を通して彼らの体験を増やすとともに、一般家庭にも展開することによって、医療的ケア児家族の孤立にも対応するプログラムだと思います。
    • 医療的ケア児の社会参加の機会創出に意義があると感じます。
    • 医療的ケア児が安心して過ごせる居場所や体験の機会は、専門的支援が不可欠であり、地域において十分に確保されていないのが実情です。その中で、インクルーシブ親子キャンプや病院出張型こども食堂を実施し、保育・療育の相談ブースも設けるなど、多面的なサポート体制を整えている点が素晴らしいと思います。病院、NPO法人、企業、学校、行政と幅広い連携をも構築しており、今後も継続的な取り組みとして発展していくことを期待します。
  • 新規

    進学・就労を支える小児膠原病サポート事業

    NPO法人 膠原病・リウマチ・血管炎サポートネットワーク

    • 代表者名大河内 範子
    • 助成額70万円

    団体概要

    難治性の希少疾患である膠原病(こうげんびょう)関連疾患の患者とその家族をサポートするため、医療従事者、福祉専門家、教育者などが協働し、膠原病関連疾患をとりまく心理社会的困難解消と医学的進歩を目的に活動しています。特に外見から分かりにくく、孤立しがちな小児膠原病の子どもやその家族に向け、先輩患者の体験談や専門家の知見を届ける交流会を実施。子どもや家族の将来への不安を和らげ、希望を持って社会生活を描ける環境づくりに尽力しています。(設立2021年)

    実施概要

    小児膠原病の子どもとその家族の社会的孤立の解消と、希望を持って未来を描ける環境づくりを目指し、以下の取り組みを行います。

    • 大学生活や就職をテーマにした保護者向けのオンラインイベント(大学学生相談員、医師による講演/若年成人の当事者による体験談)
    • 親子向けのオンライン交流会(若年成人の当事者との交流)
    • 日本小児リウマチ学会へのブース出展(小児膠原病内科医に向けた、小児膠原病患者の社会的困難の理解と本活動の周知)

    選考委員からの推薦理由

    • 難病を抱える子どもたちの将来について、学校生活や大学生活、就職などについても視野においた活動である点が素晴らしいと思います。
    • 対象となる子どもたちは少ないですが、難病の患者同士がつながり仲間をつくれることは大切ではないかと考えます。
  • 新規

    様々なかたちの親子が特別視されることなく生きやすい社会へ

    NPO法人 ことさんち

    • 代表者名實成 琴美
    • 助成額99万円

    団体概要

    「様々なかたちの親子が特別視されることなく生きやすい社会をつくる」を理念とし、養育里親子・養子縁組親子を対象に、当事者同士の交流の場や、一般向けの「里親制度お話会」などを開催。当事者の孤立解消と制度理解促進を図り、「知る」ことから特別視をなくす活動を行っています。2005年の法人化を機に、LGBT、ひとり親など、さらに多様な親子への支援拡大を目指します。(設立2022年)

    実施概要

    多様なかたちの親子が特別視される中で、どんな親も子も生きやすい社会となることを目的に、孤立を解消するための交流支援や一般の方たちに制度の理解を深めてもらえるよう、以下の活動を行います。

    • 里親子・養子縁組親子が気軽に参加・相談でき、出会いやつながりを得るためのあそび場「ことさんち」の開催
    • 地域の親子や住民など誰もがつながり交流できる「あかちゃんの会とおもちゃの広場」の開催
    • 里親子・養子縁組親子を知ってもらうための展示会「いろんなかたちの親子展」や、「『ことさんち』交流イベント」の開催

    選考委員からの推薦理由

    • 当事者が安心して参加・相談できる場づくりを継続し、ニーズに応じてプログラムの種類を増やしている点が素晴らしいと思います。普及啓発にも取り組み、社会的な理解促進に寄与していることは意義深いです。2024年「かながわ子ども・子育て支援大賞」の受賞は、活動の重要性と効果を示すものであり、引き続き社会で支援・応援しながら成長させていきたい取り組みだと考えます。
    • 「様々なかたちの親子が特別視されることなく生きやすい社会をつくる」という理念を実現するため、里親・養子縁組親子を中心とした活動から一歩踏み出し、ひとり親家庭やステップファミリー、LGBT家庭などへの支援にも取り組むことによって対象を拡大するとともに、活動地域の拡大に取り組む当団体の運営基盤を安定化することに貢献したいと考えます。
  • 新規

    実物標本で子どもたちに自発的な学びを!「小さな博物館」の運営

    NPO法人 Science and Art

    • 代表者名萩谷 宏
    • 助成額100万円

    団体概要

    一般市民向けに、自然科学に関する教育普及活動を行い、自ら自然科学について考える社会の実現、ひいては災害の防止や環境の保全に寄与することを目的としています。2025年から、子どもたちが動物の毛皮や骨格、昆虫、岩石、化石などの標本に自由に触れられる「小さな博物館」の試験運営を開始。これまで延べ250人以上が来館し、各々が自分の興味やペースで学びを深めています。(設立2016年)

    実施概要

    デジタル化やAI技術が急速に進展している現代。実物から学ぶ機会が少なくなり、観察力や思考力の低下が懸念されている子どもたちへ、本来持つ欲求や知的好奇心、探究心を育む機会を提供するために、以下の活動を行います。

    • 身の回りの自然をテーマにした標本・展示・ワークショップの拡充
    • 「小さな博物館」の運営強化(開館日の増加、地域住民・教育団体・企業への周知や継続的な支援の呼びかけ)
    • 来館者やワークショップ参加者からのアンケート調査と改善

    選考委員からの推薦理由

    • 企画の目的と実施内容が明確で分かりやすいです。展示試料の入手〜展示や運営に、子どもたちも参画させてほしいと思います。
    • 「小さな博物館」という場がユニークだと感じました。
    • 実物から学ぶ機会の不足による観察力や思考力の低下が懸念される現在の日本において、自然科学分野の知見から、実物標本を用いた観察会や実験教室を実施してきた豊富な経験と課題意識から試験運営を開始したという「小さな博物館」。持続的な運営体制を整えるために支援することで、将来、東急線沿線の子どもたちからノーベル賞人材を輩出することも夢ではないのでしょうか。
  • 継続

    「学習支援」&「子どもビューティサロン」居場所ファーストリーチ事業

    NPO法人 ソシオキュアアンドケアサポート

    • 代表者名光江 弘恵
    • 助成額64万円

    団体概要

    誰もが自分らしく過ごせる社会の実現を目標に、困難を抱えている方に医療や福祉の知識に基づいて「傾聴を伴う美容ケアⓇ」を提供しているソシオエステティシャンの活動を紹介・支援しています。また不登校または学習支援が必要な子どもや、ほっとできる居場所がないと感じている若者に向けて「傾聴を伴う美容ケアⓇ」を軸にした居場所を提供しています。(設立2008年)

    実施概要

    昨年に引き続き、子どもの居場所となるサロンを開催します。「漢字カフェ」では、学習支援の必要な子どもをサポート。「子どもビューティサロン」では、ハンドケアマッサージやメイクアドバイスを受けることで自己肯定感を高めたり、職業体験の場となったりするほか、色彩や香り、タッチングによる癒しや、あざ、傷の発見により支援につなぐファーストリーチとなることを目指します。
    今年度はさらに、化粧品開発の流れの中で「好き」や「思い」が形になる工程を体験できる講座や、昨年度参加した子が今回はスタッフとなって共に活動できる場づくりも進めていきます。

    選考委員からの推薦理由

    • 企画書の内容が具体的で、多様な展開が期待できます。
    • 学習のつまずきは不登校につながりやすいため、学習支援の活用機会がさらに広がる仕組みに期待しています。メイクやネイルを体験できるビューティサロンは人気を集めやすく、参加動機として効果的であると思われますが、今後は「楽しかった」で終わらず、対象に応じて一歩先につながる内容を取り入れることで、安心して参加できる“お楽しみの場”から、より成長機会を提供する取り組みに発展する可能性があれば良いと思います。
    • 子どもビューティサロンの予約が許容を上回るなど、当初の想定を超える利用申し込みを受けられたのは喜ばしいことです。今後は、持続的な運営に向けた有効策を着実に講じていっていただくことを期待します。
  • 継続

    「子どもと若者の図書館ぷらに」のメタバース活用によるレジリエンス向上と社会参加の促進

    たまプラーザ駅徒歩2分図書館「ぷらに」

    • 代表者名青柳 志保
    • 助成額100万円

    団体概要

    私設図書館として運営している、たまプラーザ駅徒歩2分図書館「ぷらに」を拠点に、家庭環境や心身の健康状態、パーソナリティなどの側面で社会的に不利な立場にある子どもや若者たちが心理的安全性を担保できる場と人間関係の形成を目指しています。経済的な理由などにより困難を抱えている子どもたちに、食料品、日用品、衛生用品、学用品などの配布も行っています。(設立2020年)

    実施概要

    昨年に引き続き、不登校状態の子どもに対して、同じ経験を持つ若者がボランティアとして傾聴や相談への助言などの支援を行い、双方の自己効力感やレジリエンス(困難な状況などから立ち直る力)を高めることを目指します。また経済的貧困の連鎖を食い止めるきっかけの一つとなるべく、若者のボランティアは有償とします。
    不登校に関する記事のSNS投稿や、不登校の当事者やその家族等に向けての情報発信を続けるとともに、今年度は近隣の大学との産学連携によりオンライン上のバーチャル空間「ぷらにメタバース」を開設。自宅からでも「ぷらに」とつながれるなど、バーチャル空間でも同様の支援を提供できる仕組みづくりを行っていきます。

    選考委員からの推薦理由

    • 元不登校者が現在不登校状態にある子どもたちを支援する仕組みをつくり運営しており、私設図書館を拠点に支援をしている点が特徴的です。初年度の実践から、物理的に足を運ぶことが難しい子どもたちの存在を把握し、その課題を解消すべく継続申請に至っています。オンライン上の空間でつながり交流していく支援展開であり、目的と内容がクリアになっていると思います。
    • 報告書、計画書もしっかり書かれているので、助成を継続したいと考えます。
    • 大人の入館を一切認めず、不登校や障がいのある子どもの「大人の目を気にせずに居られるサードプレイス」を守り続けている姿勢は大変貴重だと感じます。大学との連携によりメタバース空間を整備し、今年度中の稼働開始を予定するなど、新たなアプローチで支援の幅を広げようとしている点も素晴らしいです。元不登校の若者が有償スタッフとして関わる仕組みは、当事者性と継続性を両立させる良い試みであり、今後も本を媒介とした居場所づくりの発展を望みます。
    • 家から出られない子どもたちに参加してもらうための「ぷらにのメタバース空間」の運用を実現し、当初の活動計画を着実に進めていくことを期待しています。
  • 新規

    チッチェーノ・チッタ2027

    チッチェーノ・チッタ運営委員会

    • 代表者名鈴木 美由紀
    • 助成額100万円

    団体概要

    仕事・商売を通しての街や人との関わり方や街の仕組みについて、子どもたちが主体的に感じられる機会をつくるため、年に1回の仮想の街イベントとそれに付随するミニイベントを開催しています。準備過程でのアイデア出しや気付きを重視するため、年間を通して大小さまざまな会議を100回以上実施。小学生を中心に、それをサポートする中高生、大学生、大人まで全世代が参加して取り組んでいます。(設立2018年)

    実施概要

    子どもたちがチャレンジを恐れず主体的に社会と関わる体験ができる場をつくるため、地域の全世代を巻き込んで以下の取り組みを行います。

    • 1日限りの仮想の街 「チッチェーノ・チッタ2027」の開催。子ども20店舗、大人40店舗+市役所・ハローワーク・銀行・税務署を備えた仮想の街イベントと同時に、税の使い道について学ぶ「税金プロジェクト」を行います。
    • たまプラーザまたは青葉台付近での「子どもマルシェ(15~20店舗)」の開催
    • 「学生サミット」の開催

    また、各イベント開催に向けて、準備のための運営会議を複数回実施します。

    選考委員からの推薦理由

    • 小学生(「起業チーム」と「まちづくりチーム」「子ども市民」)、中・高・大学生(「子ども会議運営チーム」「情報システムチーム」「SNS運用チーム」「映画プロジェクトチーム」)そして地元企業や公共機関・学校なども巻き込んで、学生サミットや仮想の街イベントを実施して、リアルな社会理解につなげていこうとしており、ユニークな活動だと思います。
    • 「子どものまち」としての意義、活動の実績と広がりが素晴らしいと思います。
    • 過去8年にわたり、OBも加わるようになった学生ボランティア(アニッキ・アネッキ)が、子どもたち(チッチェーノ)をサポートしながら自分らしさを引き出していくという活動の輪がどんどん大きくなってきたことが伺えます。活動の理念を変えることなく持続可能な運営に向けた体制を整えるための必要性から、今般初めて応募したという、自らの活動に対する甘えのない姿勢に共感しました。
  • 継続

    親子が心身ともに健康で笑顔になれる保育と支援を展開する

    NPO法人 どろん子会 自然保育園どろん子

    • 代表者名奥村 道利
    • 助成額100万円

    団体概要

    寺家ふるさと村(横浜市青葉区)の中にある、地域に根差した認可外保育園。里山の豊かな自然の中で、乳幼児が仲間と共に主体的に遊びこむことを大切にし、「生きる力」を育む保育を行っています。園児の保護者や地域の親子が心身ともに健康で笑顔になれるよう、子育てについて何でも話せるコミュニティづくりを目指して、子育て支援を行っています。(設立1992年)

    実施概要

    昨年に引き続き、地域の親子が参加し、子育ての大変さも楽しさも分かち合えるよう、以下の子育て支援の催しを開催します。

    • 園の子どもたちと保護者を対象としたリズム遊び参加・保育参加月間、親子運動会、地域の夏祭りやマルシェへの参加
    • 園内外の子どもたちと保護者を対象とした、どろん子ふぇすた、寺家ふるさと村の里山散歩、講演会や映画上映会などのイベント

    今年度はさらに、保育園の人的物的資源の拡充と、さまざまなニーズに対応する子育て支援活動の拡充を目指していきます。

    選考委員からの推薦理由

    • 自然の中にある保育園が特徴であり、初年度は助成により活動時の人手不足が解消され、園内の補修ができたり、保育者が親子に関わる余裕ができていたようです。継続助成によって、園内外の親子が参加できるイベントや講演会を充実させ、環境整備をし、「子育て広場」の会員としてネットワークづくりや職員研修を展開し、自然保育の良さが広く広報されることに期待します。
    • 自然の中でのびのびと活動できる機会を提供している点は、子どもの育ちにとって非常に意義深いと感じます。園外の子どもたちにも広く開かれたイベントとして企画内容を明確にし、地域への公益性をより十分に示されることを期待します。
    • 助成を得たことによって人員不足が解消し、活動の質の向上につながったことが伺えます。夏休み学童保育や自主映画上映会など参加者の要望に応える活動の充実や、上部団体との連携イベント実施ほか、社会発信力が強化されることが期待されます。
  • 継続

    「好き」の芽が見つかり自信と学びに繋がる子どもの居場所づくり

    認定NPO法人 はたらくらす

    • 代表者名石渡 裕美
    • 助成額100万円

    団体概要

    傾聴力・実行力・協調性のあるリーダーを中心にしたコミュニティーを街のあちこちにつくり、互いの強みや違いを尊重する社会の実現を目指し、下記の活動を行っています。①子育てや生涯学習等を支援する場の運営及び関連事業 ②地域交流事業 ③多様な働き方の場の提供及び関連事業(設立2017年)

    実施概要

    昨年に引き続き、子どもの好奇心や向上心、創造性が阻害されず、「好き」の芽を見つけて自信と学びに繋がることを目指して、以下の体験の場を提供します。

    • 学校に通うのが難しい子どもたちが自分のやってみたいことをして過ごせる「Q☆ベース」(今年度より平日に加え、月に1回は週末の開催を予定)
    • 登校・不登校・外国籍などさまざまな環境の子が一緒に買い出し・料理・片付けを行う「ごちゃまぜお結びパーティー」
    • 子どもたち自ら企画運営する、キャリア教育の場でもある「子どもマルシェ」

    今年度はさらに新規参加の子どもを増やし、既存のフリースクールとの連携や外国籍の子どもたちへの参加呼びかけなどにも力を入れていきます。

    選考委員からの推薦理由

    • 子どもが主体的に社会とつながり本物を体験できる教育プログラムと、子どもの好奇心・向上心・創造性を発揮できる場づくりの活動です。お菓子作りやお結び・みそ汁などを作ることやおしゃべり、工作やゲームなどの遊び、遠足、そしてマルシェの出店など、内容が多岐にわたっている点が良いと思います。
    • 不登校の子どもたちの居場所づくりと、子どもが主体的に関わるマルシェの開催は、それぞれ経験の幅を広げる取り組みとして意義があると感じます。一方で、不登校の子どもと新たにつながることは容易ではなく、支援を掲げながら成果につなげる難しさも想定されます。2年目は既存のフリースクールなどとの連携強化を図ることで、ターゲット層との接点を広げ、活動の実質的な成果が高まることを期待します。
    • 助成初年度の実績と気付きを踏まえて、実施体制の役割変更や実施形態の変更を決定し、フリースクール提携先拡大の目標を明確に定めるなど、客観的なモニタリング指標を意識しつつ、目的達成に向けた具体的かつ実現可能な行動計画を立てていると感じました。
  • 新規

    里親家庭の子ども達へ向けたコミュニケーション・ワークショップ

    NPO法人 PAVLIC(パブリック)

    • 代表者名田野 邦彦
    • 助成額99万円

    団体概要

    演劇やダンスなどの分野で活躍する演出家、実演家、ワークショップ(WS)デザイナーにより設立。舞台芸術表現を通じた「参加体験型学習=WS」を提供しています。具体的には、全国の小中学校、高等学校(定時制含む)、特別支援校で「児童生徒のコミュニケーション能力の育成」などの社会テーマと、演劇を組み合わせたWSを実施。企業や団体、大学と連携し「組織内での相互理解」などを目的としたWSも企画運営しています。(設立2010年)

    実施概要

    自分に自信が持てず、失敗への不安が強い傾向にある社会的養護のもとで暮らす子どもたちへ向けて、「自分を表現する楽しさ」「自分の意見を伝えること」「他者の意見を聞くこと」を体験できる以下のプログラムを提供します。

    • 里親家庭の中高生を対象に、演劇創作をベースにした「自立支援プログラム」
    • 里親家庭の小中学生を対象にした「交流のためのコミュニケーションWS」

    活動を通して、協働する喜びや信頼関係の構築、自信や将来への期待が持てるようになることを目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 社会的養護のもと暮らす子どもたちに対する活動で、演劇を使ったワークショップという取り組みに期待できると思います。
    • 日頃子どもたちに関わる里親支援機関主催のワークショップを担った実績を踏まえて、子どもたちの意識改革や行動変容を支援する体制を、持続可能なプログラムとして確立していきたいとの思いに共感しました。里親支援機関からの期待も大きいのではないかと考えます。
  • 継続

    料理も動画も!わくわく子どもチャレンジプログラム

    NPO法人 まちのかぜ

    • 代表者名古賀 智恵美
    • 助成額100万円

    団体概要

    子どもたちが自主的に物事を考え、行動し、考えの違う人たちと交流することで、コミュニケーション力を身に付け、さまざまな価値観を肯定できる人に成長するための支援として、子ども食堂、お料理教室、ゴミ拾い、中学生以上を対象とした学習支援などを行っています。また、防災食を日常で食べられるようにレシピを考える、防災のことを知る、といった活動もしています。(設立2018年)

    実施概要

    昨年に引き続き、寄付によって集まったロス食材によるリメイククッキング教室を開催します。ロス食材のことを学びながらシェフと一緒にメニューを考え、料理の楽しさを体験し、自主的に料理ができるようになることを目指します。
    今年度はさらに子どもたちが「教える立場」を経験し、それを広めていけるよう、動画の撮影や編集についてプロから教わります。その体験を通じて、相手を考えて作ることを学び、子どもたちが自分で挑戦し、発信する力を育んでいきます。

    選考委員からの推薦理由

    • 防災食や余剰の食材を使って料理をすることで、子どもたちが防災への関心と食品ロスへの関心も高めることができ、目的と手段が分かりやすく設計されています。今後は子どもたちがレシピを考えるなど、子どもの主体性を引き出す活動へと展開していくことが期待できます。
    • 報告書の内容が整理されていて、課題の認識も明確であることから、助成を継続したいと考えます。
    • 料理を教わる立場から教える側へとステップアップし、レシピ本の制作や動画による発信など、着実な成長と発展を計画している点が素晴らしいです。食材を寄付やロス食材でまかなう工夫も、活動の持続性と社会的意義を高めていると感じます。2年目の取り組みとしては、発信内容の質や届けたい層をより明確にすることで、取り組みの魅力がさらに広がることを期待しています。
    • プログラム参加者の状況を踏まえた「受け身から主体性を養う活動」へとプログラム内容を発展させる具体策が動画編集へのチャレンジというのは、ユニークだと感じました。参加者の入れ替わりも発生していく中で、継続的な活動としての整合を図っていただくことを期待します。
  • 継続

    子どものためのリズム・ダンス・アート インクルーシブプロジェクト

    ままリズムぱぱリズム

    • 代表者名滝口 美穂子
    • 助成額100万円

    団体概要

    リズム・ダンス・アートによる自己発見、自己表現を楽しむ場を提供することで、暮らしの中にある豊かさに気付き、一人も社会から取り残されることなく、みんなの幸せが連鎖するインクルーシブなコミュニティーづくりを目指しています。子育て支援や多世代交流、環境教育SDGsプログラムの他、支援学校などへの訪問クラスとしてインクルーシブダンス、ヨーガなども実施しています。(設立2017年)

    実施概要

    昨年に引き続き、さまざまな理由で外出やイベントなどへの参加が困難な子どもたちに向けて、ダンス・音楽・アートを楽しむ施設訪問型の公演や、障がいの有無にかかわらず参加でき、楽器を鳴らしたり身体表現を楽しんだりする「インクルーシブままリズム音リズムシアター」の会場公演を実施します。さまざまな価値観を持った子どもたちが一緒に踊り、演奏する中で、多様性を尊重したコミュニケーション力、発想力、表現力の向上を目指します。
    今年度はさらに、より多様な地域や支援団体に活動を広げ、プログラム内容の充実も図っていきます。障がいの有無に関わらず共に楽しめる「インクルーシブな体験の場」として定着させていくことを目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 障がいなど支援の必要な子どもに対して、アウトリーチ的にダンスや音楽などの公演を行う活動と、障がいの有無にかかわらず参加できる交流パフォーマンス公演を行っており、子どもたちにとって、多様な経験の機会を与えています。助成2年目となる今年度は、これまでの公演の地域と回数をより増やしていっていただきたいと思います。
    • 報告書、計画書もしっかり書かれているので、助成を継続したいと考えます。
    • 地域で子どもたちが芸術体験に触れられる機会は限られており、出張型のアウトリーチは参加のハードルを下げる有効な取り組みとして評価できます。障がいの有無にかかわらず活動を共にするインクルーシブな場づくりは重要であり、きょうだい児に限らず、より多様な子どもたちが参加できるような工夫が今後の課題となります。芸術を媒介にした交流の機会が広がることで、子ども同士の理解促進や地域の包容力を高める取り組みとして期待しています。
    • 助成初年度の活動を通じて得られた参加者の声や知見を生かし、事業の一過性にとどまらず持続的に展開できる基盤を築いていくこと、地域に根差した芸術体験の場として定着させていくことを期待します。
  • 新規

    活動を継続していくためのリスキングとプログラム開発

    NPO法人 ミニカワサキ

    • 代表者名大城 英理子
    • 助成額70万円

    団体概要

    18歳以下の子どもたちが創造性や自主性を発揮しながらまちづくりを体験する場を提供するため、子どもたち自身がまちを考え、まちをつくり、まちを運営するプログラム「こどものまちミニカワサキ」を実施しています。次世代のまちづくりを担う人材を育成するとともに、今後は同プログラムをさらに進化・深化させ、地域の大人に心地よく巻き込まれてもらえる仕組みづくりにも注力していきます。(設立2018年)

    実施概要

    2018年のスタートから8年が経った「こどものまちミニカワサキ」のプログラムの見直しと、活動を引き継いでいくための運営マニュアルや手引きを整備するため、以下の取り組みを行います。

    • 運営に関わる子どもたち、大人たちを対象とした、「こどものまち」のプログラムのリスキング学習会の実施
    • 運営に関わる子どもと地域の企業(または職業人)による、プログラムのコンテンツ開発
    • これまでのプログラムをブラッシュアップし、ノウハウなどを整理した資料の作成

    選考委員からの推薦理由

    • 2018年から実施してきた「こどものまち」プログラムからスタートしているが、当初参加していた子どもたちが中高生となって運営提供者となるところが興味深いです。まだ準備段階という感はありますが、「地域」にこだわっている企画であり応援したいと思います。
    • 「こどものまち」としての意義を高く評価したいと思います。
  • 新規

    子どもが子どもを応援するレモネードの力

    一般社団法人 Miraiallかわさき

    • 代表者名平松 あずさ
    • 助成額70万円

    団体概要

    「子どもたちの未来がよりよくあるために今できること」をコンセプトに、自分の得意なことで社会貢献したいという志を持つ女性が中心となって活動しています。団体には「健康」「障がい」「子育て」「環境」「Art」の5つの分科会があり、それぞれのリーダーを中心に座談会やイベントを実施。地域の活動や学童保育の授業などで、子どもたちが学びを実際の行動につなげる場を提供しています。(設立2023年)

    実施概要

    設立当初から取り組んでいる「医療のエコ活動」の一環として全米で小児がんの支援活動として広がる「レモネードスタンド」の活動を実施します。単なる募金ではなく、子ども自身が小児がんのことを「学び・考え・作り・発信」することで、子どもが誰かのために行動できる力を育むことを目的としています。

    • 小児がんについて知る授業「未来をひらくレモネード教室」の開催
    • 子どもたちでテーマソングをつくるワークショップ
    • レモネード作りや販売体験
    • 子ども主体でのイベント企画・運営、結果発表会の開催
    • 活動報告冊子の制作

    選考委員からの推薦理由

    • 小児がんを身近な問題として考え、子どもたちが主体的に行動することを促すものであり、分かりやすく参加しやすい活動だと思います。
    • 小児がん支援の象徴としての、単なる募金活動ではない「レモネードスタンド」のプログラムは、子ども自身が楽しみながら社会課題の解決に主体的に取り組む経験を得られる活動であり、東急キッズベースキャンプの授業でも採用された実績があることからも、子どもの学びと成長を支えるメッセージとして、東急線沿線全体に広げていっていただくことに期待したいと思います。
  • 継続

    グローバル・アイデンティティ・プログラム(GIP)

    NPO法人 Youth For Future

    • 代表者名チャーラル エムレ
    • 助成額100万円

    団体概要

    日本全国の児童養護施設で生活する子どもたちをはじめ、さまざまな困難な状況に置かれている子どもたちに対し、自己発見と自立の機会を提供しています。国内外のインターナショナルスクールや学校出身の大学生や若者が主体となり、コミュニティ、ダイバーシティ、アクションを3つのコミットメントとして、プロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)やアドベンチャー・ベースド・ラーニング(ABL)を通して、子どもたちが自分自身を理解し、将来、グローバル社会の中でどのような役割を果たしたいのかを主体的に考えられるよう支援しています。(設立2021年)

    実施概要

    昨年に引き続き、日本の児童養護施設に通う子どもたちが、自分の個性に自ら気付き、「個性」を未来への「可能性」へと変えていくことができるよう、英語力・多様な価値観・デジタルスキルを育むグローバル・アイデンティティ・プログラム(GIP)を実施します。
    今年度ではさらに新たな試みを展開します。「世界を語るには、まず世界を体験する必要がある」という考えに基づき、子どもたちが日本にいながら国際社会を感じられる「社会見学プログラム」を導入。また、子どもたち自らが社会課題を選択し、その課題に対して正解がない中で自らの答えを見出していく「パッション・プロジェクト」を始動します。これにより、子どもたち自身の視野を広げ、自ら考え、答えを見つけ出す力をより一層育んでいきます。

    選考委員からの推薦理由

    • 報告書、計画書もしっかり書かれているので、助成を継続したいと考えます。
    • 児童養護施設の子どもに対し、自己発見やライフスキル習得、多文化理解を目標に、プロジェクト型学習やキャンプを実施している点が素晴らしいと思います。予定を上回る参加者があったことも喜ばしい成果です。今年度は社会見学や「パッション・プロジェクト」を新たに導入する予定で、学びと体験の幅がさらに広がることが期待されます。プログラムの質を保ちながら多くの子どもが参加できるよう、運営体制の整備も望まれます。
    • 活動を通じて、参加する子どもたちはもちろんのこと、大学生ボランティアの意識にも大きな変化が見られたことを踏まえて、社会見学プロジェクトの新規導入や「パッション・プロジェクト」の始動など、今後のさらなる発展を期待します。
  • 継続

    若者が中心となり、すべてのこどもたちの居場所づくり・経験づくりを実施する

    学生団体ルピナス品川

    • 代表者名赤澤 莉杏
    • 助成額90万円

    団体概要

    東急大井町線沿い(品川区)の地元のこどもたちや学生スタッフたちが中心となって、すべてのこどもたちが平等に生き、経験し、学び、挑戦できる社会を目指し、こどもが自由に過ごせる居場所づくりと、経験づくりの2つを軸に活動しています。こどもたちが自由に過ごせるフリースペースの運営や「やってみたい」を現実とするイベントの開催や、宿題・復習などの学習支援も行っています。(設立2021年)

    実施概要

    昨年に引き続き、こどもたちが平等に選択できる居場所で経験を積み、経験から学びを得て次の挑戦に向かえるよう、以下の活動を行います。

    • 自由に過ごせる居場所「わたしの居場所(フリースペース)」や屋外での遊び場づくり
    • イベントを企画・実行する「EFK(Events For Kids)」
    • こどもや教育の支援団体、支援イベントにサポートスタッフとして参加する「EFK SUPPORT(Events For Kids SUPPORT)」
    • 宿題や復習などの学習支援

    今年度はさらに、これまでに得た知見や経験を生かして活動を改善・発展させ、対象となるこどもの層を広げていくほか、居場所づくりの取り組みが地域に根付いていくことを目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 学生が代表となり「すべてのこどもたちが平等に生き、経験し、学び、挑戦できる社会づくり」を目的として活動している団体です。2年目では、継続的で充実した居場所の提供と、本団体の特徴である主体的に活動する若者を増やすことが目標とされているので、具体性を持って発展されていくことを期待します。
    • 報告書、計画書もしっかり書かれているので、助成を継続したいと考えます。
    • 小中学校との連携を進めながら、今年度400人規模の参加実績から来年度は700人を目標とするなど、活動の発展性が素晴らしいです。学生スタッフを増やし、自主事業だけでなく地域のイベントなどへサポートスタッフとして関わることで、スタッフ自身の成長機会にもつなげている点も意欲的であると感じます。規模が大きくなるほど安全管理や運営体制の整備が求められるため、持続可能な運営基盤を意識しながら、子どもたちに多様な経験を届ける活動としての進化を期待します。
    • 資金面の課題が助成により大幅に改善されて、支援する学生メンバーも継続的に関与できるようになったようです。企画書に記載されているように、将来的に自立して持続的に支援を継続できるような運営基盤を構築することを期待します。

Bコース

  • 「小さな月経博物館」を全国に

    Aile for Period

    • 代表者名星野 亜希
    • 助成額33万円

    団体概要

    月経による辛い思いや機会損失など、“月経の負”のない世界を目指し、月経に関する正しい知識を広く伝える活動をしています。目標は、2028年3月までに全国の学校や自治体の図書館に、月経について学べる「小さな月経博物館」を設置すること。「小さな月経博物館」は、文字情報だけでなく、実際に生理用品に触れ、カルタなどの遊びを通して月経について学べるオリジナルキットであり、このキットの開発と導入を行っています。(設立2025年)

    実施概要

    月経による辛い経験や不快な思い、機会損失の多くが「知らない」ことが原因の一つになっています。しかし、月経教育はいまだ十分に行われておらず、月経についてオープンに語ることも難しい状況です。そこで医学的な知識だけでなく、体験談や対処法、歴史などに触れられる冊子や、遊びながら月経について学べるカルタを含む「小さな月経博物館」キットを開発し、まずは目黒区や渋谷区の小中学校・図書館への導入を目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 語ることが避けられがちな月経について、月経博物館を学校や自治体の図書館に設置し、男子・女子児童・月経と女性の体についての正しい知識を学ぶことができる点が素晴らしいと思います。
    • 男性からは着想できない視点だと思われますが、性別に関係なく理解が広がると良いと思いました。
  • 大学×子ども食堂プロジェクト

    NPO法人 OIKOS

    • 代表者名古川 陽登
    • 助成額43万円

    団体概要

    「すべての人にただいまと言える居場所を」をビジョンに、東京都荒川区で大学生だけで運営する子ども食堂を営むほか、新宿都庁前で炊き出しを実施。子どもの孤食や貧困、孤立に向き合い、温かな食事と居場所を提供するとともに、大学生が遊びや学習支援で関わることで、子どもたちの自己肯定感や安心感を育んでいます。今後は東急線沿線の大学と地域をつなぎ、「大学×子ども食堂」のモデルを確立・展開していきます。(設立2023年)

    実施概要

    東急線沿線においては、子ども食堂の活動が地域に根付きつつあるものの、若者主体の活動や大学と連携した形での取り組みはまだ多くありません。そこで、横浜市港北区と世田谷区にある大学の食堂を活用し、地域の子どもたちが安心して食事できる居場所を提供する「大学×子ども食堂プロジェクト」を実施。月1回程度の子ども食堂の開催のほか、大学生ボランティアが学習や遊びをサポートする交流の場も設けます。

    選考委員からの推薦理由

    • 子ども食堂の活動は多く見られるようになってきましたが、本プログラムは大学の食堂を利用し、大学生が主体的に参画するところが特徴的です。大学という「場」と、大学生という子どもたちにとっての「ロールモデル」ともなりうる若者が提供していくことに独自性が見られます。さらに地域と大学との協働モデルも提供しうると思います。
    • 学生が主体的に活動している点が良いと思いました。
    • 子ども食堂や炊き出しの実績があり、食事と学習サポートの機会をあわせて開催できるのは学生ならではの活動です。子どもたちが比較的近い世代である学生をロールモデルに見るような良い関係が築けるのではないでしょうか。学生団体ではありますが、組織としては信頼でき、特に若者ならではの発信力が高いので波及効果も期待しています。
  • 都会の米作り体験から地域の自然と交流を継承する活動

    おおたく環境探検隊

    • 代表者名北間 澄代
    • 助成額49万円

    団体概要

    田園調布せせらぎ公園や多摩川、六郷用水など、地域の水辺や公園を環境学習の場として活用し、子どもと保護者に身近な自然の大切さを体感してもらう機会を提供しています。子ども向けの米作りイベントや水辺ウォーク、生き物観察会などを開催。地域の自然や歴史を学びながら、生き物を大切にする心を育むと同時に、環境にも気配りをするサステナブルライフの実現を目指しています。(設立2001年)

    実施概要

    子どもたちに、自身のエネルギー源としての米作りの基礎を体験してもらうと同時に、植物や生き物と触れ合う中で、地域の自然や文化遺産の魅力に気付き、心の豊かさを育んでもらうための「田んぼ整備と米作り体験会」を開催します。会場となるミニ田んぼ(田園調布せせらぎ公園内)の整備に加え、活動継続のためのスタッフ養成や充実化も図るほか、地域からより愛されるよう、高齢者施設や子ども食堂へのPRや交流も開始します。

    選考委員からの推薦理由

    • 改めて身近な歴史と自然を、体験を通して学べる点が良いと思います。
    • 六郷用水を舞台にすることで地域性が明確になっています。
    • 地域の自然環境に着目した活動としてユニークだと感じます。
    • 整備から始める田んぼの米作り体験や門松制作などの文化継承に、延べ300名超の子どもが保護者と共に関われる機会は貴重です。2001年設立で、長らく地域の環境に取り組んできた団体であることにも信頼がおけます。支援者育成にも取り組む計画で、活動の継続を目指してもらいたいです。
    • 新たな田んぼを整備する機会を通じて、これからの持続的な運営を可能とする基盤づくりに取り組む必要性があるとの応募理由から、20年来の実績ある活動でも存続に向けた課題に直面していることを認識しました。都会で米作りが体験できる場を残したいとの思いに共感しました。
  • 助産師と育む「自分らしく生きる力」~包括的性教育と子育て~

    OTA子育てSTATION

    • 代表者名石丸 識子
    • 助成額50万円

    団体概要

    子育て世代の孤立を防止するために、助産師を中心とした参加者同士の連携を深め、情報提供や居場所づくりを実施。また、子どもから大人まで多世代が「生と性」について理解し、自分らしく生きる力を育むことをサポートするため、地域イベントや講座を通して情報提供や学びの機会を設けるほか、外部からの講師依頼にも対応し、地域全体で子育てや包括的性教育への理解を広めています。(設立2024年)

    実施概要

    少子化や子育て世代の孤立が進む中、地域で「出産」や「育児」を学べる機会は妊娠中や子育て中の人に限られています。そこで、世代を問わず「生と性」を学び・体験・相談できる場を助産師が中心となり提供。具体的には、自分を大切にする力を育む「包括的性教育」、自分らしい出産・育児の選択を支援する「出産準備教室」や「育児学級」、安心して過ごせる「若者・多職種交流会」や「相談ひろば」を開催します。

    選考委員からの推薦理由

    • 出産や育児について学ぶ機会をイベント、相談、教室、赤ちゃん食堂、交流会などを通して助産師が展開していく。当事者だけではなく、広く子どもから大人に、生と性について学ぶ機会を提供していく点が素晴らしいと思います。
    • 子育ての視点に注目しました。
    • 助産師の職能を生かした取り組みだと感じます。
    • 学校では赤ちゃんと関わる体験や出産などをテーマにした命の講演などが特別授業として行われていますが、出産や子育てに不安を抱える世代が増えているので、地域でもこのような機会があることは望ましいと思います。育児相談会は、相談事がなくても子どもを遊ばせに来たついでにほんの少し心に引っかかっていることを吐露できたら十分効果はあるので、実現することを期待しています。
  • 子供応援キャンペーン

    上野毛ダンディーズ

    • 代表者名岸 雅行
    • 助成額30万円

    団体概要

    上野毛地区在住の退職後の男性が集まり、地域の子どもたちとその親のサポートや、子どもたちと高齢者との交流および高齢者支援を目的に活動しています。毎年夏・冬・春休みに「等々力ふれあいルーム」で子どもたちの学習を支援するほか、子どもが見やすいように再編集した東京大空襲の体験者のドキュメント映画を「上野毛まちづくりセンター」で映写するなどの企画を行っています。(設立2016年)

    実施概要

    学校の長期休みを利用し、上野毛地区の小学生・中学生を対象に子どもたちの学習サポートなどを行う「子供応援キャンペーン」を実施します。勉強だけでなく、オリジナルの工作キットを用意して子どもたち自身に作る喜びを感じてもらったり、地域の警察署にご協力いただき、交通安全に関するお話をしてもらったりするなど、飽きずに楽しく過ごせる時間を提供します。また、講演会などのスポット企画も展開する予定です。

    選考委員からの推薦理由

    • 地区在住の退職高齢男性たちが、地域の子どもと家族のサポート、高齢者のサポート、子どもたちと高齢者の交流を目的に活動しており、学習支援や平和教育の映画上映などを実施されています。地域と異年齢交流に重きを置いている点が良いと思います。
    • 子どもたちの社会性の向上の試みとして展開を期待します。
  • 平日の居場所 こどものカフェ

    こどものカフェ

    • 代表者名曽我部 恵子
    • 助成額40万円

    団体概要

    学校に通いづらい子と保護者の外出のきっかけとなり、安心して過ごせる平日の居場所を提供するため、横浜市西区にあるカフェを定休日に借り、子どもと保護者が参加できる「こどものカフェ」を開催しています。また、保護者が気軽に話せる場づくりや専門家を迎えてのセミナーを西区役所内にて実施するほか、活動を通してつながった人たちとのワークショップやマルシェも行っています。(設立2023年)

    実施概要

    学校に通いづらい子と保護者がお客さん、またはスタッフのどちらにもなれる参加型の居場所「こどものカフェ」を毎月開催し、「週末タイム」にはみんなの得意を生かしたワークショップなども行います。また、年に数回、子どもも大人も参加できるマルシェを開き、売り上げの一部は「こどものカフェ」の活動資金にあてていきます。加えて、西区役所内「にしとも広場」での「親カフェ」やセミナーも継続的に実施していきます。

    選考委員からの推薦理由

    • 自分ごととして活動をスタートさせ、広がりのある活動になっていることが素晴らしいと思います。
    • スタッフとしても参加できる子どものカフェで、学校に通いづらい子どもには自己有用感を感じられる居場所になっています。10席のカフェで多くは参加できないようですが、少人数の場でないと来られない子どもにとっては安心な場になりうるので、うまく調整して子どもに負担のないよう利用者が増えるとより良いと思います。地域づくり大学校修了生で地域に根ざした活動をしている団体なので、地域活動のモデルとしても期待しています。
    • 学校に通いづらい子と親が安心して過ごせる居場所を提供しようと、行動を開始したことで「つながった仲間」ができたというエピソードに共感しました。同じ課題認識を持つ、異なった専門性を有するメンバーのつながりに、新たな活動の展開を期待しています。
  • こどものライフデザインのための『こどもまんなか家族会議』

    一般社団法人 こどもファミリーサポートネットワーク

    • 代表者名北見 欣一
    • 助成額31万円

    団体概要

    こどもと若者の健全育成および福祉の増進を目指し、こどもと若者、その家族に対して、心と人権の向上に寄与する活動をしています。その目的に資するため、「こども、若者、親及び家族の専門家への相談事業」や「こども、若者、親及び家族の居場所づくり事業」「科学的・法的根拠に基づいた啓発活動・教育・講演等の事業」など7つの事業を実施しています。(設立2025年)

    実施概要

    家庭内不和や家庭内暴力など人生の危機にさらされ心理的なトラウマを抱えたこどもたちは、悩みや困りごとを信頼できる大人に相談できる機会を求めています。そこで、こどもたちが医療や法律の専門家にアクセスできる「こども無料相談会」や、家庭やこどもに関わる大人たちとの関係改善を支援する「親子支援講演会」を開催。また、こどものライフデザイン(人生設計)を家族が共に話し合う「こどもまんなか家族会議」の開催を支援します。

    選考委員からの推薦理由

    • 子どもたちが、医療や法律の専門家に対して、直接にアクセスし相談できる場を提供する(こども無料相談会)とともに、FGC(Family Group Conference)の考え方の下、親子支援講演会や家族会議も展開していきます。子どもが主体であることを子ども本人も周囲の大人たちも学べる企画で素晴らしいと思います。
    • 子どもは課題解決の手段を知らずに抜け出せないこともありますが、課題によっては専門家が必要な場合も生じているので、そのような機会がつくられることは貴重だと感じます。専門家を招くのではなく、医師や弁護士自身が立ち上がっている点に実現へのハードルを一つクリアしていると言えるでしょう。家族と共に乗り越えていけるように、自分でライフデザインを考えることから将来を明るく見据えてもらいたいと願います。
  • えいごでFunFun、コネアグ

    NPO法人 connect

    • 代表者名古澤 深雪
    • 助成額44万円

    団体概要

    貧困家庭やひとり親家庭など、さまざまな事情で自己肯定感が低くなっている子どもや保護者に対して、外国文化に触れる体験や、自然体験、季節イベントなどの非日常的な体験や学びの機会を提供することで、子どもたちの健全な心身の育成を図っています。子どもたちが未来に向けて希望を持って生きていけるよう支援し、またその支援に関わる大人や地域が連携し、支え合う社会の実現を目指しています。(設立2023年)

    実施概要

    貧困家庭やひとり親家庭、児童養護施設で育つ子どもは、自己肯定感を育みにくく、未来に希望を持てずにいます。そうした子どもたちに、簡単な英語を使い3つの外国文化(応募時点案:ミャンマー、カンボジア、韓国など)に触れながら、協力・挑戦・達成の楽しさを体験するプログラム「えいごでfunfun」を提供。さらに、心にモヤモヤを抱えるこもりがちの子どもや不安を抱える保護者が、自然の中で季節を感じながら心を解放するイベント「コネアグ」も開催します。

    選考委員からの推薦理由

    • 取り組みの多面性、多角性が良いと思います。
    • 継続した活動での関係づくりを目指して、貧困家庭・ひとり親・児童養護施設などで環境に課題を感じがちな子ども延べ150名やその保護者へ、多文化や自然体験活動の機会を差し伸べている活動です。連携・協力体制ができている上、予算案も妥当で実現性が高いと感じます。団体設立後に順調に法人取得され、組織としても将来性に期待します。
    • 語学への劣等感を克服しつつグローバルな多文化に触れたり、農業を通じて自然に触れられる経験ができたり。体験格差に陥りがちな子どもたちが、身構えることなく飛び込んでいける活動を進めていることに共感しました。
  • 教育版マインクラフトを活用した子ども参画型まちづくり事業

    すまいるキッズ

    • 代表者名西村 公児
    • 助成額49万円

    団体概要

    プログラミングを通じて子どもたちを笑顔にするために活動しています。GIGAスクールのiPadを活用して、子どもたちが楽しくプログラミングを学べるように支援しています。主な活動内容は、①Minecraft(マインクラフト)カップ ワークショップ(4月~) /勉強会(9月~) ②プログラミング教室(初級/中級)の開催です。(設立2021年)

    実施概要

    品川区では、次世代まちづくりの新たなビジョンが求められていることに加え、子どもの自己肯定感の向上と社会への参画意識の育成が課題となっています。そこで子どもたちが大好きな「Minecraft」を使って、遊び感覚でまちづくりや防災をデザインする「教育版マインクラフトを活用した子ども参画型まちづくりワークショップ」を開催。まちづくりの課題を学び・提案できる人材を地域に増やします。

    選考委員からの推薦理由

    • ゲーム感覚で楽しく街を考える企画で、何か小さなことでも実現できたら良いと感じました。
    • 子どもたちがまちづくりや防災に参画することで、地域に目を向け自分ごとにしていくことができます。テーマ上、参加者を集めることに苦労するケースもありますが、マインクラフトを手段にしているので入り口が入りやすくなっています。単なるプログラミングの教室ではなく、住民・職員との意見交換を経た地域へのプレゼン、行政へのフィードバックがある点が高評価につながりました。
    • 子どもたちが遊び感覚でまちづくりや防災を考え、創造性を生かしたアイデアを表現する活動は、将来的にまちづくりの課題を学び、提案できる人材として東急線沿線地域のレジリエンス力を高めることにつながり、また、まちづくりを標榜する東急グループの有力なパートナーに育ってくれることにも夢が膨らみます。

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