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東急子ども応援プログラム

助成対象活動

2025年度の助成対象活動をご紹介します

第5回目となる2025年度東急子ども応援プログラムは、67件のご応募をいただきました。学識経験者、NPO実務経験者、主催企業担当者からなる選考委員会で選考基準に照らして検討した結果、21件の活動に対して総額2,000万円の助成を決定しました。
学校でも家庭でもない地域の大人たちによる子どもたちの幸せを支える活動を、私たちは応援します。

2025年度助成対象活動

  • 0歳から小中学生まで、青少年・妊産婦から子育て世代まで、のびのび子育ちの輪をひろげよう

    NPO法人 青空保育ぺんぺんぐさ

    • 代表者名井上 香織
    • 助成額95万円

    団体概要

    自然体験や主体的な遊びを通して、自ら育つ力を尊重し、「実体験」を重んじつつ未来社会につながる力を育む乳幼児保育事業を行っています。「ひとりで子育てしないで」を合言葉に、保育士・スタッフと共に会員保護者が協力し、地域とも連携しながら安心して子育てできる「子どもをあたたかく見守るまちづくり」の実現を目指しています。(設立2012年)

    実施概要

    昨年に引き続き、古き良き子育ての新しい形での再現を目指すとともに、未来社会を見据えた「生きる力」の育み方の提案として、以下の活動に取り組みます。

    • 日常型の幼児教育機関として、室内保育も織り交ぜた青空保育活動と週5保育の幼児増員、安定定着
    • 外遊び体験会・育児相談会「あそぼう会」や講演会などの子育て支援事業では、対象月齢を生後8カ月から生後5カ月に拡大と、他団体とのコラボレーション企画などによる認知向上
    • 小学生の放課後の居場所となる「放課後活動」、長期休み時に自然体験を提供する「里山あそびクラブ」などの野外活動事業の開催

    選考委員からの推薦理由

    • 今年度の目標が明確で、広く子育て支援を展開している点が素晴らしいです。継続支援により、活動にどのような展開があるのか楽しみです。
    • 助成の必要性や社会的意義など、計画趣旨がとても丁寧に表現されています。多様な学びの保障として就学前児童の本活動のような保育形態の大切さも理解でき、利用する側への支援制度はあっても、活動する側への支援が未整備であることから、本助成の意義はあると感じます。
    • 青葉区のこの活動こそが唯一無二の活動にならないような仕組みや、特別感のある保育ではなく同様な活動との連帯などを期待したいと思います。
    • 綿密な計画に基づいた事業実施成果を踏まえ、今後の継続計画についても、とても具体的かつ実現性の高いものを示すことができている点が素晴らしいです。
  • Let’s play!! SCRAP#PARK

    一般社団法人 おおたクリエイティブタウンセンター

    • 代表者名野原 卓
    • 助成額100万円

    団体概要

    「大田クリエイティブタウン構想」をもとに、①従来の製造業によるものづくりに創造産業による高付加価値を加えた「モノづくり」、②これに基づく「まちづくり」の進展を実現すべく、公×民×学という多主体連携の実現のためのプラットフォームの構築、③それらをマネジメントする主体形成、に取り組んでいます。(設立2017年)

    実施概要

    昨年に引き続き、幼児・低学年を中心とした子どもたちとその親を対象に、子どもたちの非認知能力の向上を目指すSCRAP活動に取り組みます。大田区の町工場から出る廃材を生かし、本格的な工具も使って試行錯誤しながら自由に「つくる」ことを楽しむ経験を通して、考える・試す・別の方法を見つけるといった社会活動に必要な能力やマテリアル認知力、自身が住む地域を支える産業やSDGsなど環境保全への関心を育みます。今年度はさらに事業の可能性拡大を目指し、他ジャンルの専門家とのコラボレーション企画の実施、安定的な継続に向けたプレイリーダーの育成などにも取り組みます。

    選考委員からの推薦理由

    • プレイリーダーとものづくりの大田区町工場の組み合わせは、さまざまな可能性があると思われ、さらなる発展が期待されます。
    • 2年目となる今年度は、人材づくりや専門家とのコラボレーションによる事業の拡大やスタッフの育成など、子どもの周辺に重きが置かれている点が素晴らしいです。
    • 大田区の製造業「ものづくり」への注力度が波及し、子どもたちの創作力、未来のチカラに変動していっている実践的な活動は、地域特性を生かし切り、廃材の活用、プレイリーダーの牽引力など一石何鳥にも及ぶ成果を出している取り組みだと思います。
    • 制作意欲についても、「作らなくてもいい選択権」をも保障したその活動方針に子どもの視点を大事にする意図が伝わってきました。
    • 得られた経験をその後の解決策につなげることができている点が素晴らしいです。
  • 外国につながる子ども(未就学児)の小学校への接続支援

    一般社団法人 おやまちプロジェクト

    • 代表者名高野 雄太
    • 助成額100万円

    団体概要

    尾山台周辺地域に関わる人々が主体的に暮らしをつくり合えるようにするため、既存の組織や属性を越えた新たな出会いを創出し、社会関係資本を増やすことを目指しています。居場所づくりや若者の経験機会を創出する場の提供、さまざまな接点で地域とつながる部活動、多世代交流を目的とした食堂、これらの活動を周知する報告会などを行っています。(設立2017年)

    実施概要

    外国につながる保護者と未就学の子どもたちに向けて、日本の小学校への入学がスムーズとなるよう以下の支援を行います。

    • 外国につながる親子の居場所となる「ぱすれる おやこサロン」の運営継続と環境充実
    • 日本の教育システムや小学校への理解を深め、イメージするためのプレスクールの実施
    • やさしい日本語の習得や経験を参加者同士でシェアできるワークショップの開催

    選考委員からの推薦理由

    • 外国にルーツを持つ子どもたちの未就学時から小学校入学への接続を支援する、たいへん有意義な活動です。
    • 活動団体としての注目度は高く、その活動の中で出た課題に向け、近隣大学の力を借りつつ実施することが、とても明確になっています。
    • 有識者の方々が企画立案の中心となる盤石さはありながら、住民主導で持続可能になっていけることにも期待したいです。
    • 外国につながる親子向けと養成する保育者向けとの両輪で、そのコミュニケーション手法を街中で実践していく取り組み、この推進が居場所運営をする他団体に広がっていくことを切に願いたいです。
  • 子どもの入院に付き添う家族を支援する『ミールdeスマイリング』事業

    認定NPO法人 キープ・ママ・スマイリング

    • 代表者名光原 ゆき
    • 助成額100万円

    団体概要

    病気の子どもを持つ家族の心身の健康を守ることが、治療を受ける子どもの安心感や早い回復につながると考え、「お母さんや家族が笑顔で安心して子どもに向き合える世界の実現へ」という理念を掲げ、過酷な環境にある付き添い家族への生活を支援しています。また、そうした親子を地域で支えられる社会の実現を目指して、国や社会への働きかけを行っています。(設立2014年)

    実施概要

    自分のことは後回しになりがちな付き添い家族の栄養面や精神面を支援するため、月に1回、子どもの入院に付き添うご家族に、飲食店で購入した栄養価の高いお弁当や調理ボランティアによる手作りの食事を、また大みそかには年越しそばやおせち料理を提供します。付き添い家族の現状に対する理解を深め、支援活動に積極的に参加してもらえる飲食店の開拓も行っていきます。

    選考委員からの推薦理由

    • 入院児童への家族の付き添いが治療的な観点からも有益であるにもかかわらず、当該家族の健康維持のために必要な食事の提供が医療現場では困難、という課題に日の光を当てることは有意義であると思います。
    • 食事の提供元と提供先のさらなる開拓や橋渡しなど、将来的な活動の広がりも期待できるのではないかと思います。
    • 認定特定非営利活動法人格を取り、全国的に可能性あるところから進めている草の根的な活動だと推察しました。ふるさと納税の仕組みを取り入れながらも、本助成エリアでの対象家庭の一助になる道筋も意義があると感じました。
    • 医療的ケア児や重度心身障がい児を持つ親から、過酷な闘病生活について頻繁に聞く機会があり、食による支援が具体的な活路として普及していけることを願っています。
  • 地域で繋がり楽しむ・多世代×多文化交流の新拠点 ぷらっとKiricafe

    NPO法人 霧が丘ぷらっとほーむ

    • 代表者名根岸 あすみ
    • 助成額100万円

    団体概要

    地域に住むさまざまなコミュニティの人が繋がり、楽しみ、助け合い、学び合いながら地域課題にポジティブなアクションを取ろうと「ぷらっとKiricafe」というコミュニティカフェを運営。子育て世代・インド人・シニア世代が一緒になり、さまざまなコミュニティの人が出会える居場所づくりや子育てサポート、高齢者健康サポート、多文化共生、地域情報発信などを行っています。(設立2021年)

    実施概要

    乳幼児の親子から小学生、中高生までさまざまな世代に向けた居場所づくりの充実を図り、特に夏休み期間はクーリングシェルター(暑さから避難できる場所)としての機能を担うことにより、子どもたちの居場所となって、孤立を防ぎます。地産地消の野菜を使ったおやつの配布もある学習支援、子ども食堂の定期的な開催、英語教室や日本語教室などの多文化共生事業やイベントを通した多世代交流事業なども行います。

    選考委員からの推薦理由

    • 理念として「街の『大変』が『楽しみ』に変わる連鎖が広がること」のキャッチにまず魅せられました。
    • 小学校の統廃合や文化の違いによるトラブルなど地域が抱えている課題に対し、子どもと親の孤立を防ぐべく、赤ちゃんから小・中・高校生までも見通した居場所づくりや多文化共生事業など、多様な活動を提案し推進しています。
    • まち普請事業で開店したカフェを、子どもたちのプラットホームにしようとするコミュニティの活動として期待します。
    • これまで別々であった地域の3団体が手を携えることにより、多世代・多文化の交流を促進し、多様な背景を有する子どもたちの居場所づくりを進められていると感じました。
    • 今後の展望として、異なるセクターが協働協業して新拠点を中心に発展していく可能性に力強さを感じます。
    • 外国につながる家庭の定住促進が高まるモデルとなっていってほしいです。
  • 竹山プロジェクト(こどもヒーローズプロジェクト㏌竹山団地)

    NPO法人 KUSC

    • 代表者名佐藤 武
    • 助成額100万円

    団体概要

    多世代の人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に寄与するため、「人」と「地域」を結ぶ一助となるため、地域のさまざまな団体と連携し、社会参加の機会創出、まちづくり推進などを行っています。小学生から高齢者までが利用できる多世代交流のコミュニティースペースの運営では、子どもたちの居場所づくりとして、神奈川大学の学生による学習支援や子ども食堂、イベントの開催、運動遊びプログラムなどを実施しています。(設立2005年)

    実施概要

    昨年に引き続き、子どもたちの学習支援と居場所づくりのため、定期的に以下の活動を行います。また、今年度は新たに開設された交流拠点において、食育やカラダづくりなどのマルチスポーツプログラムを通じ、経済的に困窮する家庭の子どもたちが安全で安心できる新しい居場所となることも目指します。

    • 放課後や夏休みに大学生が無料で個別指導する宿題応援
    • 横浜市立竹山小学校と連携した3年生対象の放課後の学習支援
    • 地域住民の憩いの場や、子どもの食育の場ともなるコミュニティーカフェ事業と子ども食堂
    • 運動遊びを通してライフスキル向上を目指すマルチスポーツクラブ
    • イベントを通してさまざまな学びにつなげる「学びの場」の運営

    選考委員からの推薦理由

    • スポーツらしい元気さが伝わります。
    • 昨年度「計画以上に進んだ」うえ、今年度も銀行跡地と空き店舗利用による展開を予定しており期待できます。
    • 地域おこしにスポーツ校の学生が地域に密着して風を吹き込む、という事例は昨今よく聞きます。そのプロセスで苦労もあったようですが、そこでの学童期の子どもたちの様子こそが成果となり、認知されていくという好事例に転換していったことが素晴らしく期待できます。
    • 少子高齢化していく団地の中で、利用する子どもへのインパクトを保つことや食材費にかなり費用が割かれていることでの継続性など、次なるステージの描き方に期待したいです。
    • 積極的な活動実績を積み重ねることにより、当初は距離を置いていた地元からの理解が深まるなど、地域との良好な関係構築に成功していることを頼もしく思います。
  • 児童養護施設の子ども達が自立する為のコミュ力向上プロジェクト

    NPO法人 JAMネットワーク

    • 代表者名村上 好
    • 助成額96万円

    団体概要

    どんな環境に生まれた子どもも自分の未来を自分で描き、切り拓いていく力を持てるよう、子どもたちがコミュニケーション力、ソーシャルスキルを身に付けられるワークショップ「ことばキャンプ」を構築。自己肯定感を伸ばし、自分も相手も大切にするコミュニケーション力、ソーシャルスキル育成を通じて子どもたちの自立を支援することを目指しています。(設立2003年)

    実施概要

    児童養護施設で暮らす子どもが退所後、親の支援無しでも未来を描き、自立していけるよう、全6回の子ども向けワークショップを実施します。自分の想いをことばにしたり、身の回りの人たちのことばに耳を傾ける力を育み、自己肯定感や社会で良好な人間関係を構築するために必須のコミュニケーションスキルを育成します。また子どもたちが施設職員のサポートを受けながら自分のペースで実践・定着化できる環境を整備するため、全4回の職員向け研修を行う他、子どもの変化を観察したアンケートやフォローアップ研修などによって施設全体での定着を目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 児童養護施設の子どもたちおよび職員に「ことば」を大事にするコミュニケーション力を強化するという主旨は、とても大切です。
    • 児童養護施設の子どもたちが施設を出た後、自己肯定感を持って、人や社会の中でコミュニケーション力を発揮できるようにするための取り組みを推進しています。施設相互の連携やノウハウの共有に限界があるという現状を踏まえて、地道に対象施設を定めながら、当該施設の職員にも研修を実施することで施設全体の底上げを図る活動は、現実的かつ堅実な印象を受けました。
  • 誰でも参画! 町田山崎団地多世代交流「BBQ・冒険遊び場」プロジェクト

    学校法人 正和学園 幼保連携型認定こども園 正和幼稚園

    • 代表者名大崎 志保
    • 助成額95万円

    団体概要

    「こども」が中心・主体の保育を目指し、「いきいき」とした過ごし方ができるよう、保育・教育を実践しています。関連法律に従い学校教育および保育を行うことを目的に、幼保連携型認定こども園、小規模認可保育所、企業主導型保育事業、認可外保育施設の運営を行っています。(設立1969年)

    実施概要

    昨年に引き続き、団地の空間を有効活用した子どもたちの第三の居場所「町田山崎団地冒険遊び場」や「町田山崎団地持ち寄りBBQ場」を中心に、多様な世代が交わる活動拠点をつくります。今年度はさらに、多文化共生社会に向けて、他者の考えも柔軟に取り入れながら工夫・対処することを感覚的に学ぶ機会の創出を目指します。また高校生・大学生がまちづくりを体感できる高校生・大学生等発案のイベントなども実施していきます。

    選考委員からの推薦理由

    • URとの関係や、医療福祉施設のハンドマッサージ、地元高校との連携など、さらなる発展が期待できます。
    • 地域密着型の園の活動の上に成り立ち、安定性を感じる活動です。活動中に出会った困難家庭への具体的支援を大事にしていること、計画変更にも対応するなど丁寧に検証しながら活動を推進している点が素晴らしいです。
  • 「学習支援」&「子どもビューティサロン」による居場所ファーストリーチ事業

    NPO法人 ソシオキュアアンドケアサポート

    • 代表者名光江 弘恵
    • 助成額91万円

    団体概要

    誰もが自分らしく過ごせる社会の実現を目標に、困難を抱えている方に医療や福祉の知識に基づいて「傾聴を伴う美容ケア®」を提供しているソシオエステティシャンの活動を紹介・支援しています。また不登校または学習支援が必要な子どもや、ほっとできる居場所がないと感じている若者に向けて「傾聴を伴う美容ケア®」を軸にした居場所を提供しています。(設立2008年)

    実施概要

    子どもの居場所となる2つのサロンをそれぞれ月に1回開催します。「漢字カフェ」では、学習支援の必要な子どもをサポート。「子どもビューティサロン」では、ハンドケアマッサージやメイクアドバイスを受けることで自己肯定感を高めたり、職業体験の場となったりする他、色彩や香り、タッチングによる癒しや、あざ、傷の発見により支援につなぐファーストリーチとなることを目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 弱者支援と美容を組み合わせた視点が斬新で意欲的です。
    • 学習支援が「漢字カフェ」という限定したもので、団体が意図する「分かりやすさ」を実現するものなのかも含めて、本活動の新規性にまずは着目しました。
    • 「子どもの視点」は本来的にはチャレンジングです。学童期の子どもやひとり親家庭にとっては身近で親近性があるアプローチなので、功を奏す可能性があると思います。
    • 実施主体の多様性にも期待し、ユニークな成果が生まれることに期待したいです。
  • 親子が心身ともに健康で笑顔になれる子育て支援をする保育園

    NPO法人 どろん子会 自然保育園どろん子

    • 代表者名奥村 道利
    • 助成額100万円

    団体概要

    寺家ふるさと村(横浜市青葉区)の中にある、地域に根差した認可外保育園。里山の豊かな自然の中で、乳幼児が仲間と共に主体的に遊びこむことを大切にし、「生きる力」を育む保育を行っています。園児の保護者や地域の親子が心身ともに健康で笑顔になれるよう、子育てについて何でも話せるコミュニティづくりを目指して、子育て支援を行っています。(設立1992年)

    実施概要

    地域の親子が参加し、子育ての大変さも楽しさも分かち合えるよう、以下の子育て支援の催しを開催します。

    • 園の子どもたちと保護者を対象としたリズム遊び参加・保育参加月間、親子運動会、地域の夏祭りやマルシェへの参加
    • 園内外の子どもたちと保護者を対象とした、どろん子ふぇすた、寺家ふるさと村の里山散歩、講演会や映画上映会などのイベント

    選考委員からの推薦理由

    • 机上の勉強は一切せず、自然の中で仲間と主体的に遊びこむことを通じて非認知能力を育み、「生きる力」をつけていくという保育方針を長年貫いている姿勢に、揺るぎない信念を感じます。
    • 東急線沿線で自然環境が濃く残る寺家ふるさと村を舞台にし、子どもの頃に豊かな自然の中で五感を育むことができる環境は、将来に残していきたいと考えます。
    • 自然は豊かであるが、子育てが孤立しがちな地域特性を考慮し、子育てのコミュニティを展開しようとしています。
  • 「好き」の芽が見つかり、「好き」が自信と学びに繋がる子どもの居場所づくり

    NPO法人 はたらくらす

    • 代表者名石渡 裕美
    • 助成額93万円

    団体概要

    傾聴力・実行力・協調性のあるリーダーを中心にしたコミュニティを街のあちこちにつくり、互いの強みや違いを尊重する社会の実現を目指して、子どもの健全育成や社会教育の推進、学術・文化・芸術・スポーツの振興、まちづくりの推進、保健、医療または福祉の増進などを図る活動を行っています。(設立2017年)

    実施概要

    子どもの好奇心や向上心、創造性が阻害されず、「好き」の芽を見つけて自信と学びに繋がることを目指して、以下の体験の場を提供します。

    • 学校に通うのが難しい子どもたちが自分のやってみたいことをして過ごせる「Q☆ベース」
    • 登校・不登校・外国籍などさまざまな環境の子が一緒に買い出し・料理・片付けを行う「ごちゃまぜお結びパーティー」
    • 子どもたち自ら企画運営する、キャリア教育の場でもある「子どもマルシェ」

    選考委員からの推薦理由

    • 「『好き』の芽が見つかる」という具体的目標が響きます。
    • ごちゃまぜお結びパーティーなど、楽しさと創造性が感じられるネーミングに、中身も期待したいです。
    • これまでの活動を通じて得られた、子どもを取り巻く「環境」「地域」「保護者」それぞれの課題を踏まえ、子どもたちが安心して自らの「好き」の芽を発見して、追究できる環境づくりをしています。
    • 子どもたちの「ありのまま」を受け入れられるような運営とすることで、不登校児童であるなしにかかわらず、包摂できているのだろうと感じます。
    • 目標に対して明確なモニタリング指標(確認方法)を用意している点も、自らの活動を客観視する姿勢として好印象です。
  • レジリエンスを育む「子どもと若者の図書館ぷらに」の運営

    たまプラーザ駅徒歩2分図書館「ぷらに」

    • 代表者名青柳 志保
    • 助成額100万円

    団体概要

    私設図書館として運営している、たまプラーザ駅徒歩2分図書館「ぷらに」を拠点に、家庭環境や心身の健康状態、パーソナリティなどの側面で社会的に不利な立場にある子どもや若者たちが心理的安全性を担保できる場と人間関係の形成を目指しています。経済的な理由などにより困難を抱えている子どもたちに、食料品、日用品、衛生用品、学用品などの配布も行っています。(設立2020年)

    実施概要

    現在不登校状態の子どもに対して、同じ経験を持つ若者がボランティアとして傾聴や相談への助言などの支援を行い、双方の自己効力感やレジリエンス(困難な状況などから立ち直る力)を高めることを目指します。また経済的貧困の連鎖を食い止めるきっかけの一つとなるべく、若者のボランティアは有償とします。さらに座談会形式の動画撮影や不登校に関する記事をSNSで投稿し、不登校の当事者やその家族等に向けての情報発信を行います。

    選考委員からの推薦理由

    • 駅に近く利便性の良い図書館を拠点に、大人が過干渉になりがちな現代において大人の介在を最小限にし、不登校経験のある若者が有償ボランティアとして関わりながら、現在不登校である子どもに対する支援を展開している点に期待します。
    • 不登校経験者の有償ボランティアは、彼らが社会へつながっていく契機にもなります。
    • 活動の主旨や目的が明確で、弱者に対する視点が素晴らしいと思います。
  • 障害児/者の『きょうだい児』支援プログラム~心のケアと成長を支える~

    NPO法人 for your SMILE

    • 代表者名淡田 由貴
    • 助成額88万円

    団体概要

    横浜市青葉区で、障害児の通所支援施設を運営しています。障害を持つ子どもが楽しい、やりたいと思うことから、自己選択・自己決定し、一つでも多くのできた!を感じてもらうこと、また地域連携により多くの人に障害について知ってもらうことで、地域で生きていく上での生きづらさを少しでも軽減することを目指しています。(設立2021年)

    実施概要

    障害を持って生まれてきた兄姉や弟妹を持つ「きょうだい児」は、嫉妬、不安、孤独感、責任感など複雑な感情を抱えているといわれています。こうした感情を理解し受け入れながら、きょうだい児がより豊かな人生を送るためのサポートとして、以下の活動を行います。

    • 同じ悩みを抱えるきょうだい児同士が自由に話し合える、きょうだい児食堂の運営
    • ストレスケア講演会開催
    • 社会の理解と共感を促進するための障害についての講演会開催
    • 障害があっても気軽に参加しやすいオーケストラ演奏会開催

    選考委員からの推薦理由

    • 発達障害や知的障害を持って生まれてきた兄姉弟妹を持つ子どもの「きょうだい児」食堂といった主旨が良いと思います。
    • 法人の事業費の規模に対して、本プログラムの支援がどのような役割・意味付けを持つかを知りたいです。
  • フードロスのリメイク料理教室

    NPO法人 まちのかぜ

    • 代表者名古賀 智恵美
    • 助成額100万円

    団体概要

    子どもたちが自主的に物事を考え、行動し、考えの違う人たちと交流することで、コミュニケーション力を身に付け、さまざまな価値観を肯定できる人に成長するための支援として、子ども食堂や駄菓子屋さんごっこ、中学生以上を対象とした学習支援などを行っています。また地域全体で食品ロスを減らす意識をつけるため、フードロスを使った無料お弁当配布などを行っています。(設立2018年)

    実施概要

    東京都世田谷区と神奈川県大和市の会場を月交代で使用し、毎月1回、寄付によって集まったロス食材によるリメイク料理教室を開催します。ロス食材のことを学びながらシェフと一緒にメニューを考え、料理の楽しさを体験し、自主的に料理ができるようになることを目指します。またそれらをレシピ本としてまとめて、子ども食堂や地域のコミュニティ団体へ配布します。

    選考委員からの推薦理由

    • 飲食店や農家、一般家庭から出される食品ロスの問題を考え対応すべく活動しており、飲食店が多い地域特性と生活に課題を抱えがちな家族が散見される地域特性を踏まえている点が素晴らしく、期待できます。
    • ロス食材を集めてレシピを考え調理し会食するといった一連の活動を、子ども食堂と組み合わせ子どもと一緒に展開していく点が良いです。
  • 子どものためのリズム・ダンス・アート インクルーシブプロジェクト

    ままリズムぱぱリズム

    • 代表者名滝口 美穂子
    • 助成額96万円

    団体概要

    リズム・ダンス・アートによる自己発見、自己表現を楽しむ場を提供することで、暮らしの中にある豊かさに気付き、一人も社会から取り残されることなく、みんなの幸せが連鎖するインクルーシブなコミュニティーづくりを目指しています。子育て支援や多世代交流、環境教育SDGsプログラムの他、支援学校などへの訪問クラスとしてインクルーシブダンス、ヨーガなども実施しています。(設立2017年)

    実施概要

    さまざまな理由で外出やイベントなどへの参加が困難な子どもたちに向けて、ダンス・音楽・アートを楽しむ施設訪問型の公演や、障がいの有無にかかわらず参加でき、楽器を鳴らしたり身体表現を楽しんだりする「インクルーシブままリズム音リズムシアター」の会場公演を実施します。さまざまな価値観を持った子どもたちが一緒に踊り、演奏する中で、多様性を尊重したコミュニケーション力、発想力、表現力の向上を目指します。

    選考委員からの推薦理由

    • 障がい児対象のリズム・ダンスのアウトリーチ活動のチャレンジが素晴らしく、期待できます。
  • こどものまちミニヨコハマシティ開催と持続可能なこどものまちへ

    認定NPO法人 ミニシティ・プラス

    • 代表者名三輪(藤岡)律江
    • 助成額100万円

    団体概要

    「まちはそこに暮らす人、かかわる人たちで創り上げていく」という理念から、人々が街について「知り」「思い」「かかわる」ために有効な事業を展開。未来を担う子どもたちが、自分らしさを生かせる生き方を自分の力で見つけられるよう促しつつ、大人も子どもも「まちづくり」を通して、楽しみながら学べることを目指しています。(設立2008年)

    実施概要

    昨年に引き続き、子どもたちが地域のまちづくりに関心を持ち、多様な考え方を知り、自分が誰かの役に立つことの楽しさを知ることで、「自己肯定感」「有用感」「自主性」を育めるよう、以下の活動を行います。

    • 大人から指導や指図を受けず、自分たちの自由な発想で子どもたちがまちづくりをする「こどものまちミニヨコハマシティ」
    • 行政や企業、大学、市民から支援が得られるような広報を紙媒体やウェブで行う「こどものまちの広報活動」
    今年度は特に「こどものまち」を持続可能にしていくための広報活動に力を入れ、「支援者の増員」「子ども目線での魅力発信」「行政や企業の支援獲得に向けた営業活動」を実施します。

    選考委員からの推薦理由

    • 今年度は資金集めの仕組みを子ども参画で考え、実装化することも期待したいです。
    • 子どもたちが会議に参加し、まちづくりに参画する活動は、子どもの視点を重視していて期待できます。
    • ミニミュンヘンの「こどものまちプロジェクト」を具現化した取り組みとして、やっと日本においても「こどもの権利」を第一にする時代となり、一つの体系化された先進モデルとしての牽引力、役割をますます期待したいです。
    • 諸大学が連名になってこの活動の基盤を支えていますが、今後の計画について、より広報力を高めていくことをメインとした目的が、明確化されていて分かりやすかったです。
  • 水曜開放Day

    一般社団法人 めぐもり

    • 代表者名洪 愛舜
    • 助成額98万円

    団体概要

    地域課題に取り組みながら、地域に「ゆるやかなつながり」をつくることで、災害や非常時に共生共助がスムーズに行える「強いまち」づくりの一助を担うことを目指しています。活動の軸として、目黒駅前カイギなどの“ヒトとヒトをつなぐ活動”、区議との意見交換会などの“ヒトと行政をつなぐ活動”、エシカルマーケット「目黒街角クリスマス」の主催など“今と未来をつなぐ活動”を行っています。(設立2019年)

    実施概要

    活動の拠点である目黒駅・不動前駅周辺地域は区境地域にあり行政区分が異なるため、近くに住んでいても子どもたちの通う学校が異なるエリアです。行政によって生じる子どもたちの乖離(かいり)を緩和し、学校以外でも地域の子ども同士や多世代との交流を通じて心の豊かさを育むことが地域での共生共助へつながると考え、毎週水曜日に子どもたちが安心して遊べる場の提供やイベント企画、広報活動などを行います。

    選考委員からの推薦理由

    • 学校選択制や区境エリアにより近隣でも学校が異なることなどの地域課題を緩和すべく、学校以外での地域の子どもたちの交流や多世代の交流を目的とし、地域の課題を洗い出して対応していく姿勢が素晴らしいです。
    • まちづくりの王道のような活動を継続的にしていると敬服します。
    • 行政区分でなく生活圏で子どもたちは過ごしていることに着目し、屋外拠点も活用して近隣住民とのコミュニティーを維持しつつ、各自治体では活動が難しくなった区民会議を継続的に実施しているのが素晴らしいと思いました。
    • 政策的な動きをしながらも住民に緩やかにアプローチできる手法も取っていて、その継続的試みを応援したいと思います。
  • グローバル・アイデンティティ・プログラム

    Youth For Future

    • 代表者名チャーラル エムレ
    • 助成額97万円

    団体概要

    子どもたちの個々の潜在能力を引き出し、多様色が強まる日本社会で先導的な役割を果たすグローバルな人材の育成を目指して。国内のインターナショナルスクールや海外の高校を出ている日本の大学生が運営者となり、英語を通じた多文化交流、洋画鑑賞、文化交流運動会、子ども食堂プロジェクトなど、子どもたちが異なる文化や価値観に触れる環境づくりに力を入れています。(設立2021年)

    実施概要

    日本の児童養護施設に通う子どもたちが、自分の個性に自ら気付き、「個性」を未来への「可能性」へと変えていくことができるよう、英語力・多様な価値観・個々のデジタルスキルを育む以下のグローバル・アイデンティティ・プログラムを展開します。

    • 多文化の理解を目指した英語教育
    • 夢の発見につながるキャリアと未来のメンタリング
    • インターネット上で自らを守る力を育むデジタル教育

    選考委員からの推薦理由

    • 活動主体と組織がユニークで国際的な視野での活動が素晴らしいと思います。
    • 目的、目標から活動内容への説明も具体的で、実施体制も多様な人材となっており、このようなグループからどのような成果・価値が生み出されていくかを考えると楽しみです。
  • 横浜市立みなと総合高校「校内カフェ」運営事業

    公益財団法人 よこはまユース

    • 代表者名大向 哲夫
    • 助成額100万円

    団体概要

    全ての青少年が周囲の人々から見守られ、人のつながりの中で成長していくことができる社会の醸成を目指しています。多様な人々と交流し、さまざまな体験を通じて青少年自らが学び育つ機会の提供や、青少年に関わる人材の育成、地域・団体・企業などと連携協働した体験活動の運営などで、横浜の未来を担う青少年の成長に寄与しています。(設立2005年)

    実施概要

    昨年に引き続き、高校生が生きる力や社会とつながる力を育み、孤立化を防いで潜在的な課題を早期発見し解決することを目指し、無料の校内カフェを運営します。地域の方や社会人・大学生と交流し多様な価値観に触れることでキャリア支援につながるイベントやワークショップの開催、勉強しながら進路や学校生活のことを話せる居場所づくりに取り組みます。今年度はさらに、担い手の育成として大学生が企画運営に参画し、校内カフェでつながった高校生が地域貢献できるようなボランティアなどの社会参加への推進にも取り組みます。

    選考委員からの推薦理由

    • 対象と目的が明確であり、結果や成果が見えやすい活動です。高校生に対する居場所展開を考えると、その時々で話せる場は必要であり、継続して経過を見守りたい活動です。
    • 定期的な校内カフェなどの取り組みは進んできているようなので、この学校ならではの特長が見えてくることを期待したいです。
    • これまでの活動によって見えてきた課題を今後の取り組みに生かすためにも「校内カフェ」を継続したいという思いに共感します。参加した高校生が別事業の担い手に加わるなど、活動の広がりを感じます。
  • 若者がすべてのこどもたちの居場所づくり・経験づくりを実施する

    学生団体ルピナス品川

    • 代表者名青木 望々、佐々木 奏、(野﨑 楓)
    • 助成額56万円

    団体概要

    東急大井町線沿い(品川区)の地元のこどもたちや学生スタッフたちが中心となって、すべてのこどもたちが平等に生き、経験し、学び、挑戦できる社会を目指し、こどもが自由に過ごせる居場所づくりと、経験づくりの2つを軸に活動しています。こどもたちが自由に過ごせるフリースペースの運営や「やってみたい」を現実とするイベントの開催や、宿題・復習などの学習支援も行っています。(設立2021年)

    実施概要

    こどもたちが平等に選択できる居場所で経験を積み、経験から学びを得て次の挑戦に向かえるよう、以下の活動を行います。

    • 自由に過ごせる居場所「わたしの居場所(フリースペース)」
    • イベントを企画・実行する「EFK(Events For Kids)」
    • こどもや教育の支援団体、支援イベントにサポートスタッフとして参加する「EFK SUPPORT(Events For Kids SUPPORT)」
    • 宿題や復習などの学習支援

    選考委員からの推薦理由

    • 週1~2回の居場所活動を行っている点、学生が関わり主体性を大事にしている点、予算配分も適切だと思います。
    • 応募する活動背景や目的についての表記がとてもよく書かれていて、居場所の意義や子どもの育ちに大事な視点を問う志向が素晴らしいです。
    • 「活動頻度」による継続性を重要視していることなどの方針も理解でき、大変共感できました。
  • みんなのおうち~わたしのやりたいを叶える場所~

    NPO法人 レスパイト・ケアサービス萌

    • 代表者名中畝 治子
    • 助成額95万円

    団体概要

    「ご家族のほっと一息をお手伝いします」をスローガンに、障がい児の在宅生活のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を願い、ボランティア活動を開始。治療や訓練といったケアだけでなく、子どもと家族が当たり前に安全で楽しい時間を過ごせるよう、またご家族のレスパイト時間の確保に配慮して、訪問看護や障害福祉サービス、相談支援、啓発活動などを行っています。(設立1995年)

    実施概要

    昨年に引き続き、医療的ケアや障がいを持つ子どもとそのご家族が、安心できる環境で楽しいことを経験し、たくさんの人に出会える時間と空間を提供する場所として、横浜市泉区の古民家を利用したカフェ「みんなのおうち」を実施します。年に数回のイベント企画や、体調面でより配慮が必要なお子さんや障がいの特性から集団活動が難しいお子さんに対して、「わたしのやりたいを叶える」活動を行います。今年度はさらに、より個別に対応が必要な子どもとご家庭に、さまざまな制度の制約でできないと考えられたことなども多面的な支援の在り方を模索しながら、新たな支援の実現に取り組みます。

    選考委員からの推薦理由

    • 昨年度で培った経験をもとに、今年度は障がい特性や体調面から、より配慮の必要な個別性の高い子どもに対する支援を展開しようとしている点が期待できます。
    • 易感染症の対象児の個別ニーズに十全に対応するための助成と捉え、子ども一人ひとりのニーズに即した助成支援の枠組みと捉えています。今後は可能な限り、地域社会の中で地域の人たちの協力や社会資源を持ち寄って開催できるような、本来のインクルーシブを目指せる活動につながっていくことに期待したいと思います。
    • 医療依存度が高い、興味の幅が狭く集団が苦手など、難度の高い子どもたちにも、個別の事情を踏まえてしっかりと向き合うチャレンジを重ねている点が素晴らしいです。

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